こんばんは。こんにちは。今日は少々の打ち合わせ以外は、最後のダラダラ休みを楽しもうと思い、「大地の子」だけを見て過ごすという一日としました。目が腫れて大変です。
昨日に引き続き、本日はじめて知ったビジネス用語は「ニコパチ」です。
正面からニッコリした表情で撮影すること
活用方法:「そういう時はユーザーの『ニコパチ』で事例リリースだね」
ちなみに、良い意味で使われてなさそうなので、使う時は注意です。
そしてレゾンデートルに引き続き、前職においてナゾ言葉を幹部が持ち出した事例を急に思い出しました。
▼レゾンデートルについてはこちら
ナゾ言葉その2
「我々はイネーブラーとしてどうあるべきか」
イネーブラー:Enabler
他社のビジネスが成長する上で不可欠なインフラ基盤の一部として機能し、後方支援をする立場のこと。「イネーブラー型企業」などのように用いる。もともとは「何かの実現を可能にする人や手段、要素」を意味する英語(enableの名詞)である。
他社がコアビジネスを発揮する上で不可欠となる特徴的な技術を持ち、単なる下請け企業ではなくインフラや裏方のような存在として後方支援する立場、企業のことである。
enableを名詞にして使っている…?と意味が分からず、また新しい言葉出た!と同僚たちとザワついてました。「今年はイネーブラー!」
意味を調べてみたら、確かにイネーブラーを使いたくなる文脈だったのですが、あまりに一般的ではない。世の中、こんな高尚な言葉を使うのは本当にごく一部だと思います。なんというか、ぐりぐりと幹部までのぼり詰めてしまうと、世の中を知らない方々になってしまうのでは、という感じがします。
#のぼりつめてないので知らんけど
今日はもう一つ気になった記事があります。
中身がないのに「すぐ講演する人」の増殖で起きている大問題
1回か2回の成功を元に、その成功がさもものすごいことであるかのように演出する。さらには、その少ない経験から得た知見を上手にキーワード化して、それが普遍的なものであるかのように感じさせることができる。また、効果的にビジュアル化して、人々に強く印象付けることができて、話も上手で、聴衆を魅了する問いかけの手法を知り、たとえ話を巧みに用いることができる人のことである。
その人のいる会社がもともとやっていたことであっても、あたかも自分の存在によってその成果が生まれたように(平たく言うと“自分がやった”ように)見せかけることも得意である。
そうすると、プロからの評価はさておき、一般の人からは「すごい!」と称賛を浴びることになる。その結果、ビジネスタレントとして市場で高い評価を受けるのだ。
こういう人が増殖しているのは薄々感じていて、惑わされて毒まんじゅう食べてしまう人も多いと思います。「プロからの評価はさておき」とありますが、自分が仮に何かのプロでも、同じ領域なら一目瞭然なのかもしれませんが、ことジャンルが違ってしまえば、毒まんじゅうなのかどうか、見分けがつかない気がしています。まさに目利き力が試されるところではあるのですが、それを「ビジネスタレント」という言葉でまとめているのが秀逸。そうそう、それですよ。第一目的がタレントになることなんですよね。
イネーブラーにもやや関連しますが(するんかい&その言葉つかうんかい)、何かしらのプロジェクトを支えているのは、緻密な検討とそれに基づく作業の練り込みです。それを構成しているのは黙々と思考を重ね、地道に作業をする名もなき人たちです。
自分の会社や部下に、もし「黙々と知識を蓄える人」がいるのなら、その人に対して、外部で話したり書いたりする機会を増やすように仕向けてほしい。そしてこのような本物が本格的に社会に出てくれば、偽物のビジネスタレントも減ってくるだろう。
わかりやすさ、ウケることから逆算して話す人ではなく、複雑でそう簡単に割り切れないものを一般人にも理解可能な粒度で話せる人を発見し、育てていくことのほうが、社会にとっても、会社にとっても、良い結果をもたらすだろう。
現在は、本来しゃべる価値のある人が沈黙し、多くの人に知られることのないまま、ビジネスパーソン生活を終えてしまう。舌先三寸で社会をうまく渡っていく人よりも、こういった会社の屋台骨を支えている人に脚光の当たる社会を作っていくべきであろう。
これ、「ほんそれ」です。特に会社で、粛々と作業を続けて支えている人たちみんなそうだと思ってます。世のビジネスタレントたちはそういう人を知らないし、なんならマウントをとったりバカにする発言も多々見てきました。そして会社の中にもビジネスタレントがいるので厄介なのですがw、そうじゃない人たちに光が当たる社会になったらどれだけ素晴らしいだろうかと思います。そういう支援なら、いくらでもしたいなぁ。
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こんにちは!楽しく拝読しました😋
ぼくは実は「Enabler」って語彙になじみがあって、心理学の言葉かな、依存症なんかの文脈で「Enabling」「Enabler」ってよく登場する単語なんですよね。依存症について調べたことのある人にとっては、わりと身近な言葉かもしれません!
さらに余談ですが、直近数年でソフトウェア開発の界隈でも「Enabling Team」という概念が浸透しつつあるので、Enablingは通じやすい言葉になりました。
とはいえどちらも専門的な文脈なので、日本語の一般的な会話においては、やっぱり突飛な感じがしちゃいますかね〜😂