#398 地獄から帰ってきたところ
I HAVE BEEN HELL TO BACK
私は危険察知能力が高い方です。これちょっと危ないな…というシーンに出くわしそうになると胸騒ぎがするので、事前に避けたり逃げたりすることが得意なタイプです。
たとえば、初めて行くエリアの、ちょっとした怪しい通りとか。
電車の中で近くにいる危なそうな人とか。
スノーボードとかw(やっちゃいけないあんなの)
人間関係もそうですね。
なので、割と平穏無事に生きてこられてきたのですが、先日久しぶりに
「あ、オワッタ…」
と思ったことがありました。
それがこれ。
Deftones(デフトーンズ)@東京ガーデンシアター
Deftonesは、アメリカのオルタナティブ・メタルバンド(らしい)。
轟音と重低音とヘヴィなリフが特徴ですが、同時に浮遊感もあり耽美的でシューゲイザーっぽい質感が同居しているタイプのアーティスト。その二面性がとても好きです。
15年ぶりの日本での単独公演!ということで、これは行くしかないなとアーティスト先行で気合を入れてチケットを取りました。写真でわかるとおり、スタンディングとスタンド(座席あり)の二種でしたが、スタンディングじゃなくて座席にしたほうがいいのではないかと思ったにもかかわらず、「スタンディングっしょ」と友人に押し込まれ、チケット取得。
近年は海外で行われたライブの情報しかなく、あまりリサーチしていなかった私が悪いのですが、
まさか日本でもあんな激しいカオスになるとは…
あの時の私は、知る由もなかった…
前方中央に並んで、呑気に開演を待っていたら、開演直前から急に後方からイカツイ男たちの怒号と奇声が聞こえだし、メンバーが登場した瞬間、とんでもない人間雪崩に巻きこまれ、圧迫。
この時、悟りました。もうオワッタ、と。
#メンバーじゃなくて走馬灯を見た
#その後のことは記憶にない
#でかい男が上に乗っかってきたり
#失神するオッサンが倒れ込んできたり
#身動きできないし
#会場広すぎて抜けられない
#酸欠
#メイク全部取れた
#髪の毛100本ぐらい抜けた
#早く終わってくれと呪い続けた1時間半
#死
メンバーが近い、音がデカい、人が密集している、誰かが動き出す、それに連鎖する。ひとりならやれないけど、集団の熱で動かされる。群衆暴動が起こる瞬間ってこういうことか。おまけに、「自分がこの場を盛り上げてやっている」という錯覚も起きて、ますますヒートアップしている感。
Deftonesの楽曲が、身体を動かす構造の音になっていることも起因します。
重低音、落ちるようなリフ、ドラムのキック、急に爆発するサビやブレイク。とにかく直接身体に圧が来る。特に大音量だと、理性より先に反射で身体が動いてしまう(これはよくわかる)。
さらに、この手のアーティストのライブ文化として、暴れることが正義だと思っている人が、事実上、無許可で優遇されてしまっている。それが勝利。オレかっこいい。ほんとに前方はそういう人ばかりだったなぁ。
モッシュやサークルピットやダイブは、通常なら大迷惑行為だけど、それを正々堂々と力任せにできる、人を押していい、無茶苦茶にしてやっていい、むしろ様式美とすら思っているフシがあるw
でも、それってズレてるんじゃないかなぁと思うんですよね。
周囲の全員が暴動に同意しているわけではないのに、嫌なら後ろに行けという暗黙の圧力を感じて、自ら下がらないといけない。暴動に同意していない人を巻き込む押しの強さ、無差別な突進。
まぁ、つまり、おばさんからしたら暴力ですよ!
ムリ…
Deftonesの場合は特にややこしくて、音楽としては美しく沈みこめる曲もあれば、フィジカルに直結する曲もある。私なぞは、むしろ目を閉じて浸りたいのに、なんで人が無差別に突っ込んでくるんだよという大いなる違和感があるわけです。
ライブ文化は大事にしたいのですが、いろんな「界隈」それぞれの流儀があって、暗黙のルールを知らないと、とんでもない目に遭いますね。久しぶりに命の危険を感じて、だいぶスリリングな夜を過ごしました。
その後SNSを見ると、大変楽しそうな投稿が多く、それは羨ましいのですが、同時にお前も私をむちゃくちゃにしやがったやつの一人かと、一つ一つに呪いをかけています。
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