習慣化するのは本当に大変だったのに、脱習慣はいとも簡単である。ということで、ご無沙汰しております!約一ヶ月ぶりですね。書きたいテーマを見つけてもあまりにもプライベード度が過ぎるので書けなかったのと、あと夜もすこぶる眠いので睡魔に耐えきれませんでした。そんなこんなで酷暑がそろそろ終わろうとしており秋の気配を感じるのは嬉しいもの。雲も秋の様相になってきましたよね。
中学高校と学校行事の音楽祭という合唱に情熱を燃やしていました。部活は軽音楽だったのでバンドをやってましたが、それよりも年に一度の合唱に精を出していた日々でした。その中で、私が歌っていた曲ではなく、コーラス部が披露したレベルの高い曲の一つをふいに思い出しました。
崖の上ーーかもしか(混声合唱組曲「内なる遠さ」より)
昔は生活のために人間が「かもしか」を道具として求めるところから始まるのですが、途中で時空が変わり、現代では自己探求の象徴として描かれています。孤独な中、険しい道をひとり進む姿を歌っていて、「かもしか」は自己理解や真理の象徴に変わっていくところが非常に面白いのです。終盤で、出会えない「かもしか」を待っていて、自己と向き合って探し続けているのです。険しい山の厳しさと孤高な存在が、徐々に自分の生きる道を反映していく叙述がとても秀逸。
その昔 漁(すなど)る人は海へ行く前
まず かもしかを捜しに
山へ出かけた
その角の鉤針は 無類だったからその昔 旅立つ人は遠く行く前
まず かもしかを捜しに
山へ出かけた
その毛皮の旅衣(たびごろも)は 無類だったからしかし今 深く自分に出会いたい時
まず かもしかを求めて
山に分けいるただひとり 登り続ける険しい山の道
ただひとり 日が暮れてゆく淋しいけもの道
やがてその道さえ とぎれ
朝がきて なおよじ登る
めくるめく崖の上まだ出会えないかもしかよ
だが この崖の上でなら
このままおまえの来るのを待とう決して崖をおそれず
孤独をおそれないかもしかよ
いつもきり立つ岩の上
自分ひとりと向きあって
己の中の声を聴き
不思議な虹を見つめているそんなおまえに会いたくて
身をよじりたどりついた
この崖の上
おまえを呼ぶもののために
出てきてくれ かもしかよ
「その角のかぎ針は無類だったから」「その毛皮の旅衣は無類だったから」の、「無類だったから」という表現がとても好きです。特別感や唯一性が際立ち、詩全体の深みを増しています。無類っていう表現、なかなか日常で使いませんが、どこかで使いたいw
中盤からの展開を改めてじっくり読むと、かもしかが「真の己」であることがわかり、困難な状況にある時にすごく勇気づけられる内容なんですね。ただのかもしかソングかと思っていたのですが、、
#かもしかソングとは
終盤にある「そんなおまえに会いたくて」からの転調がとても好きです。おまえはもちろんかもしかであり己。最高のクライマックスを、悲壮感を装いつつも、最後に力強く「出てきてくれ、かもしかよ!!」で終わらせる希望感。最後も伸ばさずに言い切ってるところがかっこいい、爽やかなエンディング。
日本の合唱曲って、すごく良質なもの多いんですよね。合唱サークルでも入ろうかなぁとも思いついたのですが、動画といっしょに歌ったら息も絶え絶えで酸欠になりかけました。
みなさんにもこの良さが伝わるといいのですが。
かもしか、かわいいな(•ө•)♡
🐦 X(旧Twitter):@ayakoPizumi
🎧 無限塔の秘密:Spotify / Apple / Google / Amazon / LISTEN
🎧 平日回帰Φ瑠:Spotify / Apple / Google / Amazon / LISTEN
🎧 a Quest for the New Paradigm:Spotify / Apple / Google / Amazon / LISTEN
🎧 パラレルワーカーの本音:Spotify / Apple / Google / LISTEN
☕️ 活動Link:https://linktr.ee/jediaya
カモシカのツノ 🫎 持ってるわ
崖の上じゃなくて 森の奥で拾ったんやけど
確かに無類の釣り針🪝かも
合唱部つくりたいね!!
金魚