あやうく一ヶ月間も配信せずに過ぎてしまうところでした。今日から三連休ですが、先月から家族の入院があったり(大変)、仕事がカッツカツだったり(いつも言ってる)、あらゆるところがキョーレツに痒くなったりしているので、強い塗り薬とともにだましだまし過ごしています。
文化的に豊かな話題ということで、もうだいぶ時間は経っているのですが、家にちゃんとしたアートを飾ることにしました。そもそも、アートを飾るってかなりハードルが高い。
なぜなら、一つは配置がとてつもなく迷うからです。センスゼロ。
もう一つは、マンションの壁に釘を打つのが憚られていたためです。ただ、もういいだろと思い、工務店マストアイテムの下地さがし「どこ太」を購入し、壁をブスブスと刺して下地を探し当て、ドリルドライバーでネジを打ち込んでやりました。下地があるところにネジを入れないと危ないというのを知ったので、配置は選べないんだなーというのがわかり、センスないけど思い切れたというのもあります。
#無知
飾ったのは、さまざまなきっかけがあって購入した3作品です。一つは既に額装してあるものを購入し、残りは同じ作品を買った友人とともに、画材屋さんに行って額装をしてもらいました!初体験。額装の予算感がわかっていませんでしたが、いいお値段するんだな、ということだけ感想を述べておきます。察してください。
1つ目は、先日デ・キリコ大回顧展に行って買ったプリントw さすがにデ・キリコの本物は買えないので、ただのプリントを買いました。でもこれだって額装すればそこそこイケるんじゃ?と思っていましたが、結果、最高です。
デ・キリコの作品の中では、「Mystery and Melancholy of a Street」が一番好きなのですが、今回の企画展では来ていなかった(個人所持なので滅多に見れないっぽい)ので、来ていた形而上絵画の中で一番良かったものを選びました!
これがそれ。「バラ色の塔のあるイタリア広場」
1910年の秋晴れの午後、デ・キリコはイタリア・フィレンツェにあるサンタ・クローチェ広場のベンチに座っていた。腸の病気から回復したばかりのデ・キリコが、幾度となく足を運んだ場所。目の前には大理石の噴水や聖堂のファサードなど、見慣れた風景がいつも通りに広がっている。だが、デ・キリコはこの時、あらゆるものを初めて見るかのような不思議な感覚におちいったという。
「不思議な感覚におちいった私の脳裏に、絵画の構図が浮かびあがってきた。こうして生まれた作品を、私は『謎』と呼びたいと思う」
イタリアの広場で誕生した『謎』が、のちにデ・キリコ自身によって「形而上絵画」と名付けられる一連の作品になった。
見慣れた風景のはずなのに、あらゆるものを初めて見るかのような不思議な感覚。これ、結構ありませんか?私は小さい頃からそういう感覚になることが多くて、なんなら家でもそういう感覚になったりしていたので(大丈夫か?)、このデ・キリコの形而上絵画は大好物なんですよね…もちろん本物を見た時は(意外に小さい)震撼しました。
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2つ目は、マイフェイバリットな「メディアヌップ」のコンセプトアート。お仕事でもご一緒した鳩乃羽子さんのデザインによるもので、リソグラフでプリントされているポップな作品。制作時のフィールドレコーディング付きの記事もご参照ください。一年ぐらい前に入手していたものと記憶していますがw、上記の理由によりずっと飾れずにおりました。が、今回ようやく!
どーん
メディアヌップのアイコンとして活躍してくれた12体の使い魔たち。これまで、ひとつひとつを版画で制作してきたのですが、その特徴を生かしたアートが作れないだろうかと話し合って、リソグラフによるアートポスターを制作することにしました。
私はエゾジカとカエルが特に気に入ってます。使い魔っていう名付け一つとっても、世界観が漏れ出ていてよい。メディアヌップのささきるさんは小説家でもあり、Podcast & Newsletterにおいても舞台設定が見事だし、魅力的なので、いつもチェックしてしまいます。
なお、このアートの監修に入った白水さんには、私もお仕事でめちゃくちゃ大量のデザインをお願いしたり、自社のサイトもデザインしてもらっています!素人が見ても素敵だとわかるのですが、白水さんにお願いしたものをビジネスで活用するとしないのとでは、その後のインパクトが全く変わるし、いつも間違いないので、デザインの力を実感します。
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そして最後は、マイフェイバリットミュージシャンであり、グラフィティアーティストでもあるMassive AttackのRobert Del Naja(通称3D)によるスクリーンアート「ceasefire」。
#停戦の意。
なぜ私なんぞが買えるのかというと、ガザとヨルダン川西岸における国境なき医師団の活動を支援するチャリティということで、大量提供すべく割とお安めに提供がなされました。利益のすべては、ガザとヨルダン川西岸における国境なき医師団の緊急活動に寄付され、寄付総額は150,000ポンド(約2,700万円)を超えるそうです。
3Dは社会的、政治的な問題についてたびたび発言したり、このように活動しており、音楽やアートも社会問題をテーマにしていることが多いです。Xを見ると音楽の情報より社会問題の発言がほとんど。
以下の4種類から選べたのですが
悩みに悩んだ挙げ句、こちらに!
Massive Attackのメンバーであり、バンクシーではないかと噂されているRobert Del Naja -3D- によるスクリーンプリント(デジタルプリントではない)。このプリントは国境なき医師団/ウクライナ救援のために制作された。
「ガザでの病院や学校が粉々に爆撃され、数え切れないほどの無実の市民、ジャーナリスト、医師が殺される恐ろしい光景が毎時間続いています。そして、この状況をさらに悪化させているのは、10週間以上にわたる政治の完全な失敗です。ガザで命を懸けて無実の市民を助ける国境なき医師団の医療従事者たちには畏敬の念を抱いています。この作品は、彼らと、そして信じられないほどの厳しい状況下での素晴らしい活動への敬意の表れです。我々はパレスチナの人々と連帯しています。」(Robert Del Naja)
大きさがわかりにくいと思いますが、60cm×42cmと、結構な大きさです。右下にちゃんと手書きの3Dの署名もついていて、ちょっとドキドキしますねw
#ミーハー仕方ない
グリーンを選んだ友人と、どこぞの新興宗教団体だと間違われたら面白いねと軽口を叩きながら画材屋に色違いを持って訪問したのですが、さすが画材屋さんはアートを否定したり捻じ曲げて見るような人ではありませんでした。
#当たり前
#でも我々が去ったあとに噂してるかも
額装選びはとても楽しく、アドバイスを聞きながら結構太めの枠にしてみたのですが、超絶オシャレじゃないですか??作品だけでも素晴らしいのですが、額装するだけでこんだけ引き締まるとは…
その友人は私よりも何百倍も筋金入りのMassive Attack狂信者なのですが、友人が共有してくれた3Dのアートがずらりと飾られている写真を見て、ゆくゆくはこんな家にしてみたいと思いました。
家の中にアートがあるというのは良いものです。もっと早くやればよかった。
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