先週から昨日までずっとバタバタしていて、いつものおきらくごくらく昼寝もできなかったことから、まんまと風邪をひきました。
JAMSTEC(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)の一般公開DAYに初めて行ってきました。
JAMSTECという組織があるというのは、確か2005年ぐらいのこと。当時連日のシステムトラブルでタクシーで会社から帰宅していたときです(そんな時代)。すでに御存知の通り、私はコンテナターミナルや大型商船に目がないので、首都高速湾岸線はいつも私の癒やしタイムでした。
そんなある時、暗闇の中に白く鮮やかに発光する見慣れない物体が目に飛び込んできて、思わず身を乗り出しました。あるはずのないところに新しいビルでも建ったのか、と思うほどやたらデカイ。デカイというかやけに背が高い建造物。大黒ふ頭のベイブリッジに近い岸壁のあたりでした。
通常のコンテナターミナルはナトリウム灯というオレンジの光(トンネルなどの灯りと同じ)で染まっているのですが、その建造物は煌々と鮮やかな白色LED。なんと美しい。よくよく目を凝らすと、地上ではなく海に浮かんだ船であることがわかりました。
タクシーの運転手さんに興奮して尋ねると、どうやら「ちきゅう」という船らしいということがわかり、ド直球なその名前にときめいた私は、そこから正体を調べ始めたり、JAMSTECに転職できないか転職ページを見たりもしました。
#できないよ
ちきゅう(CHIKYU)
人類史上初めてマントルや巨大地震発生域への大深度掘削を可能にする世界初のライザー式科学掘削船。
統合国際深海掘削計画(IODP)の主力船として地球探査を行っています。
これがちきゅう全景。
ライザー式掘削システムとは、船上と海底の孔口装置をライザーパイプでつなぎ、その中にドリルパイプを降ろして、船上から特殊な泥水をながして掘進していく技術です。
湾岸線から、まるで背が高いビルのように見えたのは、「デリック」という、いわゆる「やぐら」。ここに、一本約9.5mのドリルパイプを4本繋いだ状態で立てかけておくことができます。デリック下には掘削フロアがあり、ドリラーズハウスで掘削機器を操作し、各種パイプを組み立てたり、ドリルパイプを降下・回転させて、掘削作業を行います。
ドリルの先端も展示。触ってはいけませんが、触りたい。
つまり、複数パイプをどんどんつなげて、めちゃくちゃ長いドリルパイプに組み立てて、真下に降ろし、地底に穴を開けていくんですね。
穴を開けて、試料を採取したり、長期的に温度を測ったりします。
当日は、ちきゅうの乗組員の方から直接お話を聞けて、めちゃくちゃ興奮しました。JAMSTECはこの「ちきゅう」を代表とする研究船や、また「しんかい」などの探索機などで、地震のメカニズムや、生命誕生の秘密などを研究しています。
2011年の東日本大震災の1年後、ちきゅうで震源域の掘削を行い、事実としてわかったことが発表されています。さらに2024年9月から、国際深海科学掘削計画という国際プロジェクトで航海が予定されており、その続きの研究航海が実現。震源断層の完全な理解を目指しているそうです。
研究開発(JTRACK)の特設サイトもあります。熱烈応援。
そんなこんなで、極めつけはこんなものが用意されていました。
ちきゅうの掘削機械を操作する操作席(サイバーチェア)でパチリ!
かつての本物。ファンは大興奮しかない。両手のハンドルは、かつてのジョイスティックばりのなめらかムーブでした。
会場は遊園地ノリで来ている親子連れがほとんどでしたが、私の比ではない数百倍のガチ勢もいらしていて、どのブースも大混雑。しかし、JAMSTECの全スタッフの方々の気合いと丁寧さとホスピタリティを感じ、また来年も行きたいと思えました。「研究者になりたい人へ」というコーナーも設けられていて、直接JAMSTECの超優秀な研究者に進路相談もできます。
JAMSTECの活動に興味のある方、ぜひご一緒しましょう。
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☕️ 活動Link:https://linktr.ee/jediaya
ニヤニヤしてしまった。。