こんばんは。今期の大河ドラマ「光る君へ」が個人的にとても面白くて日曜夜の癒やし(というかまさに光)になってます。ありがたい。
中二の頃、私はオタクだなーという自覚があり、世の片隅でひっそりと生きていたのですが、最近の「オタク」と名乗っている方々の挙動を見ていると、とてもではないですが私なぞそれを名乗ることはできないなと思います。
自分のオタク力(おたくりょく)を卑下しているというより、情報はなんでも超簡単に得られるから(真偽入り乱れていますが)、そこに面白味を感じなくなったのかもしれません。むしろ、偏愛の行き着く果てを見ると、恐怖すら覚えてきました。
私の中二の頃は1990年代初頭。情報を収集することに頭と体を使って、関連するものを手に入れるためにお金を貯めて少しずつ入手することを楽しみ(海外からも取り寄せたり)、関連情報はすべて読んで、自分なりに解釈して想像して楽しむ、同じ趣味の友達がいればいいですが大抵いないので、ひとり遊びが基本。でも全力投球していました。そこで積み重ねた自分の情報収集力にはそれなりの自負があった気がします。ただ、度を越した詮索などは未熟ながら嫌悪感があって、しませんでした。
#ちょっとしたけど
#してみて気付いた
#気持ち良いものではない
最近は、対象と接点を持ちやすく、いや接点を様々な形で作ることでファンダム(いやオタクダム?)の熱を形成することがアーティスト・クリエイター側を潤すことになる、みたいな戦略的構図が作られています。例えば音楽業界であればCDで売り上げるということが難しくなっているので必然的な流れでもありますが、私の中二の頃はおいそれと近づけない圧倒的な距離が作られていたので、むしろ近づこうとするおっかけはマナー違反の不届き者!という空気がありました。その時と比較すると、情報も簡単に入手でき、会いにも行ける、ネットで色んな配信をしてくれる、コミュニケーションだって(表面的に)取れる可能性もある、みたいな状況は、嬉しくもありますが、自分が勝手に思っていた像が崩れる可能性も高くなります。
オタクとはいえ、自分にとっての適切な距離というものがあり、自分ひとりでニヤニヤ楽しむ・または誰かオタク同士でも一定の信頼関係を先に構築してからコミュニケーションをとる、ぐらいがちょうどいいし、今の時代にそれが出来る人はとても美しいとすら感じます。逆に、オタク同士で、キャリアの差からくる情報の非対称性を武器に、知らんでもいいネガティブ情報を我先に話していたり、捻じ曲がっている偏愛視点から作品を正解を話すかのように論評するのも、私にとっては知らなくてもよかったことまで触れてしまうことになったりします。「そういう考え方もありますね」で終われればいいのですが、一度触れてしまうと不快感だけは残ってしまい、なんだか自分の中で大事にしてきた楽しさが穢される感じもします。なので私個人的にはあらゆるリテラシー(例えば情報発信やコミュニケーションや心理的安全性など)を持てる人、そういうセンシティブなことに配慮できる人、または信頼できる人の話でないと、近づいてはいけないなと思ったりします。
これは、都合の良いことばかり聞きたいというように聞こえるかもしれませんが、オタク(ファン)なんてそれで自分の都合の良いように夢を見させてもらっているわけでしょ、と思うわけです。
おまけに、熱狂的でコアなナラティブが出来上がりがちなオタクダムの中で、うっかり無知な発言をすると、それが御愛嬌で終わらず、やり玉に上げられて執拗に攻撃されることもあると聞いています。怒ってくれるファンの愛情はありがたいものだと思うのですが、それは愛情なのでしょうか?意見の相違はあれど、揉めたりケンカしたりすることをアーティスト側は望んでいないはずだと思うのですが、それを諌めることをせずに黙認しているのであれば、それはアーティストとして「生計を立てている」者の矜持としてどうなのかな、という気もします。
また、各「場」の特性によっては、必ず「つながる」ばかりがいいわけじゃないなーとも気づきます。なんでもかんでもつながろう、がトレンドになりすぎているし、私もその傾向があったなと思います。やはり収束と発散を繰り返す。情報システムトレンドと同じですw
結論としては、オタクもコミュニケーションリテラシーが大事という話です。場を読み取り、求められていることや、沢山の人がいる場で発信しなくてもいいことは発信しないことを見極める能力、自分の持論は調整する能力、嫌だなと思ったらケンカしに行かないで自分で距離を取る能力。こんなこと言うと言論統制だとか言ってくる人もいますが、そういう話でもなんでもなく、人として社会で生きていく上で大事にしたいことであり、それぐらいの自尊心は持っておきたいものです。一人でも多くの人が、気持ち良い応援が続けられることを願って。
自戒もこめて、要注意事項です。
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