高知出張から帰還しました。高知事案における最大イベントは滞りなく終了し、沢山の方々のご協力があって大団円。
高知といえば酒。ということで大宴会をやったのですが、なんとドタキャン【ゼロ】という奇跡が起こり、事務局としてはこれ以上ありがたいことはありませんでした。
さて、高知に行ける機会もそんなにないので、最終日は牧野植物園へ足を伸ばしてみました!
植物学の草分けである牧野富太郎先生が亡くなられた翌年に完成した植物園です。
冷静に考えたら、2月なので花を咲かせている植物はほとんどなかったのですがw、そのおかげか人もまばらだったので、ゆっくり快適に楽しむことができました。展示室の内容は貴重な標本や資料が沢山。展示の仕方もすごく充実していましたので、花は咲いてなくても大満足でした。富太郎先生は全国から標本を集めていたのですが、その標本を挟む新聞紙が、当時を知るには貴重すぎる資料にもなっていて、新聞の片隅にある殺人事件の記事や、関税についての国会議論がまとまらない記事とか、そんな細かいところまで全部面白く、いくら時間があっても足りませんでした。3時間ほどいたでしょうか。
そんな2月でも咲いている花が…
バイカオウレン。
朝ドラ「らんまん」ファンにはたまらない花が、なんと健気に花を咲かせてくれていました。実際に見る本物のバイカオウレンはとてもとても小さくていかにも脆そうだったのですが、強く儚い存在感と言いましょうか。富太郎先生のお母さんが好きだった花で、先生ご自身もこよなく愛したそうです。私もハートを射抜かれ、しばらく動けませんでした。開花時期は2月〜4月。
植物園は本当に多種多様な草花が所狭しと生息しており、まさに「雑草という草はない」という名言のまま、すべてに名前も掲示されています。ほとんど枯れてましたがw、季節毎に新鮮に楽しめる良さがあります。
展示室にあった富太郎先生の言葉も印象的でした。
「造物主アルヲ信スル母レ」
自然界の不思議や神秘的な現象に遭遇したとき、それをただ「造物主(神)のなせる技」として終わらすことなく、常にその原因やメカニズムを究明しようとする探求の姿勢が何よりも大事だという意味。晩年も病床においても変わらず植物を観察しつづける最高の日々だったようで、「一日をぼーっとして過ごしたらもったいない、なんでも面白がって一瞬一瞬を大事にするのがよい」という趣旨の言葉も残していました。富太郎先生が言うことのなんという説得力よ。言動一致。背筋が伸びますね。
老年になってもひたすら観察して手を動かす。
集大成となる「牧野日本植物図鑑」の初版本に入った赤字
こだわりにこだわるのが当たり前。「神は細部に宿る」を目の前で見れた気がします。ていうかちょっと怖いぐらいでした。
図鑑の最後のページには、「最近パクるやつがいてけしからん!見つけたらただじゃおかないからな」という強烈な文言も記載されていて、それがまた人間くさくて好きです。命をかけたコンテンツを守るのは当たり前ですね。この図鑑のために大勢の人が動いて協力してくれたということもあると思います。
朝ドラが良すぎたおかげで、ある程度の予備知識がある状態で見る展示は、「あのときのアレ!」という感動体験をもう一度味わえるデジャヴ感覚にもなり、本物の富太郎先生の面影を追うことができます。
高知に行ったら是非足を伸ばしてみることをお勧めします。
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