お久しぶりです。10月18日(水)コロナ罹患以降、7日目の復活です。今日もニュースレターを休もうかと思っていたのですが、思いがけない悲痛なニュースが飛び込んで来てしまい、書かずにはおれない次第です。
火曜回帰Φ瑠
コロ助日記については、とりあえずコロナの後遺症がめんどくさい、辛い、耳が聞こえない、頭痛い、味がしない、と文句を言っているだけなのですが、途中で打ち合わせが始まってしまい(ボケているので忘れてcallされ慌てて録音停止)、その後続きの一言でも収録しようかと思ったときに、全く思ってもみなかった、「大切なお知らせ」というタイトルのメールが…。
10月19日(木)、横浜でファンクラブ限定のライブ中に体調を崩しそのままライブも中止になっていて、櫻井さんの様子が気になっていました。私はコロナ真っ最中だったので櫻井さんと一緒に苦しんでいるってことだなーとかのんきに想像して、一緒に乗り越えるぞと勝手に勇気をもらったりもしていました。でもなかなか公式からアナウンスがないので、想像より重症なのかなと思い始めてもいました。そして今日の通知で、ライブで倒れ搬送先の病院で数時間後に、天国に行ってしまったことを知りました。
BUCK-TICKについてはこのニュースレターで何度か(控えめに)取り上げているので、私の自我を中二から形成しているということをご存知の方も多いと思います。そんなバンドのフロントが逝ってしまうなんて、ちょっとね、予測不可能性が高く、唐突すぎて、頭の情報処理能力がバグり、情緒がおかしくなる。しばらく、おかしいままでした。涙が止まらず、鼻水がすごいので、コロナでバグっていた鼻が更におかしくなっています。
これは、家族との離別とはまた違うんですよ。
私は彼らに依存していたというよりも(どんなアーティストに対してもそういう感覚にはならない)、勝手に、同じ時代を生きるガーディアン(守護神)みたいな感じで思っていました。それも、絶対崇拝!絶対正義!それ以外は認めない!という感じじゃなくて、他と比較する気にもならないぐらいの圧倒的存在でした。自我に大きく影響したのは言うまでもありません。いつも世の中や体制をケッと思っていた私でしたが、彼らは彼らで好きなことを勝手にやったり、あんだけかっこいいのに自己否定ソングを沢山歌ったり、おまけに勝手にかっこよすぎてヘンテコで美しく妖艶で眩しく、およそ一箇所にはとどまらない、およそ解釈の固定されない、常にコロコロと移ろいゆく、多様な「群馬の連れ」でありつづけたわけです。
「BUCK-TICKはそういう存在でい続けるわけね!ならば私も!」
と、彼らがあそこまでやるのなら、と私は何か勝手に勇気をもらい、いろんなことにチャレンジしたり、歯を食いしばって耐え忍んできた人生だったなと思います。
その中で、やはりフロントの櫻井さんの存在は、その美しさと、その裏にある苦しみと優しさから、私たちに苦しみを忘れさせてくれるほどの陶酔作用のあるものでした。
まだ57歳。彼を輝かすステージ衣装のまま、歌いながら倒れた。大好きなメンバーに囲まれて音の渦の中にいながら。ファンに見守られながら。
こんなに早く、この世が櫻井さんのいない現世になってしまうとはちょっと予想していないことでしたが、まだまだBUCK-TICKは続きます。私の今井さんがそう言っている。そう、解散したわけでも休止したわけでもないのだ。35年間ずーーーーーっと一緒にいたメンバーが一番、ほんとにほんとに、辛いだろうなぁ。それは想像を絶するものがあります。
これまでの人生を形作ってきた、無数に存在したはずの分かれ道のなかで、中二のときに「太陽ニ殺サレタ」の櫻井さんをたまたま見ていなければ、BUCK-TICKに出会い、こんな人生になり、今まで出会ってきたみなさんと邂逅することもなかった。
どうしても、この事実について、色々な意味づけや評価や解釈や称賛がされていくのだと思うのですが、それぞれの中にそれぞれの「櫻井さん」がいて、とにかく胸いっぱいな気持ちにしてくれた。救われた人もいただろうし、とにかくかっけぇと憧れた人もいただろうし、生きる糧になった人もいたでしょう。生きる意味になった人もいると思います。
この気持ちと記憶は、いつまでもなくならない。失われるものなどない。これからまたBUCK-TICKと一緒にまだ見ぬ世界を見に行きたいと、私は思います。
違法アップロード動画ですが、今日はおかまいなしに、私の人生を変えた2曲とパフォーマンスを載せておきます。
「太陽ニ殺サレタ」
この楽曲と櫻井さんのせいで、BUCK-TICKから目が離せなくなりました。とにかく愛と死を取り扱い、自己否定していた頃。
「キラメキの中で…」
1993年のライブで私は抽選に落ちて行けなかったのですが、なんと一曲目でこれ。最高の暗さ!最高の妖艶さ!
見ました?
櫻井さん、本当にかっこいい!!!
というか、いまだに事実を受け入れられてない、変な感じなのです。でも、メンバーたちはなんとなく予感はしていたようで、35周年インタビューでもこんなことを言ってました。
とにかく、すごいバンドです。ただ、冥福はまだ祈りません。
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