こんばんは。こんにちは。最近こども向けの会議ファシリテーションが続いていましたが、スイッチを切り替えて大人向けのラウンドテーブルを頑張って乗り越えてきました。こういう時はスニーカーじゃなくちょっと傾斜のついた靴を仕方なく履くのですが、それで立ちっぱなしでやっているので、突如両足が攣るという悪夢が起こり、途中イチミリも動けなくなって大変でした。前触れ無くくるので、どうにかしてほしいです。そんなことがありつつもラウンドテーブルはいい雰囲気で進み安堵。夜は別の講座のバックヤードをしていたら、段取り不足で参加者の反応がイマイチな感じになり、非常にコントラストの鮮やかなイベントをこなした一日でした。いやはや、どうにもこうにも、やるせない夜です。
色んな出自の人を集めた「オトナ会議とこども会議」の特徴を比較してみました。
開始前
オトナ会議:なんとなくよそよそしくうつむき加減で左右をチェック。開始時刻間際になると水を打ったように静まり返る。
こども会議:回る椅子の場合はぐーるぐる。描いてきた書類などを得意げにずいずいと見せてくる。開始間際に「トイレ!」と声をあげてトイレへ。
名刺交換
オトナ会議:おもむろに「ヤヤ。。」と言いながら名刺交換し、そこはかとなく談笑をし、「よろしくお願いいたします」と言ってなんとなくふわりと後退りして離れる。
こども会議:ちょっと恥ずかしそうに名を名乗って名刺を渡し、相手の名刺を奪うようにGETしたあとは他の誰かと交換しにばびゅんとどこかへ消える。(おそらくカードゲームと間違えている)
会議中
オトナ会議:物珍しい生物を見るかのようにファシリテーターを値踏みしたあとは無表情。そのうち目がしょぼしょぼしてくる。
こども会議:つまらないと「つまらない」という顔で主張するか、「つまらない」と声を上げる。「ねぇまだ終わらないの?」「お腹すいた」なども。椅子からずり落ちていく。
休憩中
オトナ会議:お菓子が置いてあっても手を付けない。わざわざ席に赴き配らないと食べてくれない。配るときも「あら、、」と遠慮が入る。
こども会議:お菓子にいっせいにダッシュで集合。食べたあとのゴミをプレゼントのようにわざわざ渡してくる。
会議中の発言
オトナ会議:初対面の人の名前は聞いたそばから忘れ、名刺を見ながら話しかける(失礼)。上役の言い間違えは聞かなかったふりをしてスルーする。発言は主に影響を与えることを狙って戦略的な内容に吟味してから発する。
こども会議:人の名前は完璧に覚えている。「あの時のあの意見は誰それいついつ言ってた」、というのも大体覚えている。オトナが名前を間違えると秒で指摘(オトナのミスは大好物)。また、元気よく手を上げても、発言を促すと急にもじもじすることも。
担当する仕事
オトナ会議:担当範囲を確実にやる。稀にポテンヒットが発生して緊張が走る。
こども会議:自分の担当でない仕事も「やってみたかったから」とやってくる。〆切までに提示するも、〆切後も継続して新作が出てくる。
わたしたちオトナも、ン十年前にこうだったのに、節度ある言動をとり、集団の中の暗黙のマナーを精細に身に着け、無難にこなしていくようになってしまいました。
上記はかなり面白いところだけを切り取っているので、こどもにも当然いろんなタイプがいます。オトナのような振る舞いをする子もいるし、こちらから促すとすごい発言をするのに、自分からは絶対に発言しない子もいます。にぎやかな子と大人びた子。ついつい、にぎやかな子の自由すぎる言動を拾い上げていくと、大人びて秘する子の、ずっと何か深く考えているはずのその思考をあぶり出すことに配慮できなかったりして、ファシリテーションの難しさを後から感じて反省することも多々あります。私が甘いからなのですが、ベクトルを外に向けて言葉を発することは間違いなく価値であり、発言するということの面白さや技術を身に着けさせてあげたいなと思ったりします。
いろんなタイプな人がいること(多様性)が大事だ、と言われますが、実際にいろんな子がいると、ファシリテーションってかなり難しい。オトナの方が全然楽だなと思いがちですが、話がわかりにくくても「わかりにくい」って表立って言ってくれないので、そういう意味だと怖いのはオトナの方です。そして楽だというのも、完全な思い過ごしなのかもしれません。なにせ、腹の奥で何考えてるかわかりませんからね笑。
世の中は、いろんな会議で溢れている。今日も明日もあさっても、いたるところで真剣な会議が行われている。会議には一つ一つのドラマがある。仕事は会議室でもちゃんと起こっているんだ。
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