こんばんは。昨日の配信をスキップしてしまいました。特に誰も待ってないと思うので、謝ったりしません。
#アヨハタ節
目が覚めたら明け方の3時だった。いつから私は寝ていたか。昨日の記憶が殆どない。殆どないというか、ろくに名前をつけるにふさわしい活動をしていない。息をしていただけ。
えらく、鳥がちねってきて(鳥界隈の用語で、くちばしで小さく皮膚を摘み上げてつねることを「ちねる」という。めちゃくちゃ、痛い)、痛いよーやめてーと何度も話しかけていた。体の具合が悪いのか、ただ換羽でイライラしてるのか、じっと観察してみたけど体調は悪くなさそう。
「未生」という2012年の韓国ドラマを少しずつ見ている。「少しずつ」というのは、最近は一気見する馬力も時間もないから。
昨日見た回は、総合商社でインターンシップに来ている若者がペアを組んで、インターン期間の最後に幹部の前で順番にプレゼンをするという回だった。このプレゼンで入社できるかどうかが決まる。通常業務の傍らで準備してきたものを発表する場面。
鎮座する幹部の面々!
なんという、企業オッサンの圧力!迫力!
うますぎる。それに圧倒されて気圧されてしまう若者たちの描き方も、非常にリアリティがあった。
特に震えたのが、プレゼンを余興的に作ってしまったチームを見た時。モジモジ君の格好で踊りながらプレゼンを始めていた。一発目にそのチームを据えた演出が憎い。あったなぁ、中身が煮詰まらなくて、自分たちを追い詰めて、本筋から目をそらすかのような表し方で魅せるプレゼンに逃げてしまうパターン。そこそこ華やかで見応えがあったりするものだ。
このドラマの場合、途中で遮られて「脱ぎなさい」と幹部に一蹴されていた。怖い。
さて。
誰かに審査評価される経験、多かれ少なかれ、みなさんにもあると思います。私もありましたが、緊張どころではないです。頭が真っ白になり、自分で話してることの自覚が出来ないまま、口だけが上滑りしていく感じ。もちろん、いい思い出はありません。
なので、あんなシーンを見ると走馬灯というかデジャヴであり、涙腺がゆるんでしまいます。
プレゼンは骨子が最も重要で、あとは体力・筋力勝負。練習と場数しかないと思います。ドラマでも主人公が、普段相手にされなかった厳しい上司に、珍しく以下のようなアドバイスを貰えていました。
本番は練習とは違うから何度も練習しなさい。
まず箱が違うので遠くにいる人まで声を伝えようとしたら使う呼吸量が変わる。そうすると息も切れるし、マイクにその息遣いが出てしまう。それが自分に聞こえてきてさらに焦る。でも呼吸が整わない。息切れするプレゼンはダメだ。だから通しで何度も練習しないといけない。遠くに響くようにシミュレーションしながら何度も時間を測って練習するんだ。マイクを使ったって息切れする。息切れしたら絶対に時間内に終わらない。
いやほんと、まさにそう。
私の場合、時間ないってわかってるのに、なぜか余計なことを付け足したくなったりして時間内に絶対に終わらないし、終わらせようと焦って早口になるし、息継ぎするのを忘れて、終盤はものすごい息切れしてるのが常です。
時間に余裕のある、1時間ぐらいの講演会とかはよいのかもしれません(そんなの登壇したことないですが)。問題なのは私がいつも直面している、15分とか20分とか、絶妙な時間制限がある中で採否や勝負が決まってしまうケースです。よくそういう緊張に強いられる機会があり、思い出したら胃が痛くなりました。
この韓国ドラマ「未生」はこのあたりの描き方が大変えげつないです。経験者でないとわからないディティールがとても良い。見てる側まで心拍数があがります。制作費の安いドラマにありがちな、演出や挿入歌の派手さで取り繕ったりしていません。むしろ淡々と描いていたりします。
総合商社が舞台なので、私にも馴染みのある貿易用語も飛び交っているのもお面白いです。私は現場を見たことがないので、こんな感じでトレーディング業務が進んでいくんだなぁというのも面白い。あちこちから入手しないといけない書類が揃ってなくて大ピンチになるサマを見て、昔作っていた貿易ソリューションもあながち無駄では無かったんだな…とかも思うし、現場では想像できない複雑なことが起こったり、やはり人間関係でビジネスが決まってしまったりするなど、浪花節な側面も非常に大きい。お客様にもっと寄り添わないといけなかったな、とも思います。
もはや私は会社員ではないので、社内のお上に短時間で説明してご裁可を賜るというような緊張の瞬間がありません。あれはあれで、良い訓練ではあったので、たまにはそういう機会を作らないと、さらに筋肉が落ちそうだなとドラマを観ながら思いました。
🐦 Twitter:@ayakoPizumi
🎧 無限塔の秘密:Spotify / Apple / Google / Amazon / LISTEN
🎧 平日回帰Φ瑠:Spotify / Apple / Google / Amazon / LISTEN
☕️ 活動Link:https://linktr.ee/jediaya