こんばんは。こんにちは。仕事でまた新たなミッションがあり…ちゃんとしてる会社はすごいなぁと、毎度勉強になります。会社員時代の「ちゃんとしてる」感覚を思い出します。仕事がメリメリできる方々と話すと(特に元リクあたり)、おーやばいやばいと焦るのですよね。気合を入れねば…。
#少し
橘玲さんの新刊「世界はなぜ地獄になるのか」に寄せて、ご本人がブログに転載している記事があります。オタキングより教えてもらいました。
キャンセルカルチャーの光と影
キャンセルカルチャーが増えている原因は二つあるそうです。
不道徳な者を罰すると脳の報酬系が活性化して快感を得ることができる。SNSはその大いなる娯楽である。
アイデンティティが多様化してきているが、対立が生まれることにもなり、それに正解や勝敗がないので泥沼化する。アイデンティティが多様化しても協調できない。
だいぶ救いがない感じなわけですが(特に二個目)、結局人はわかりあえないまま生きていかざるを得ないということを、よくよく覚えておく必要があるなと思います。このAmazon レビューがめちゃくちゃわかりやすいということで私も読んでみたのですが(肝心の本は読んでないw)、これが肝かなと言う気がしています。
以下、抜粋
ヒトはリベラルな社会環境が提供されるほど、結局、自分を正当化するあまり、自らの自尊心を充足するために他者や社会をひどく批判し論破しようとする傾向にあります。
私は法曹関係に身をおいて15年になりますが、先生と呼び合う社会で、相互の自尊心を傷つけないように行動することにかなり疲弊しました。法曹関係者に限らず、私の周囲にも、常に自尊心競争を挑んでくる人達がいます。別にあなたのことを言っているわけではないのに?と思うんですが、彼ら彼女らの軸となる人生観からささいな生活観に至るまで、どうも自分が世界の中心にいないと気が済まない、つまり私の自尊心にひれ伏せといわんばかりな論争をして、私を批判します。
先般もとある企業経営者に事業マネジメントの変革を提案したところ、自尊心を害されたとして、烈火のごとく反論されました。しかし、シンプルに私の提案が効果薄なら受け入れなければいいだけのことに、ここまで感情を爆発させるとは?と、ある意味で諦め、悟りました。思うところは多々あり、反論すべき視点も考えましたが、結局何もせず、彼とは距離を置くことにしました。企業経営者が他人を論破することで自尊心を充足させることが第一となれば、事業がよくなるわけがありません。
著者も指摘されたように、ヒトが社会的な動物で他者と接触なしで生きていけません。だとしても現代社会では、テクノロジーの進歩によって、最低限の人間関係だけで、生活の糧を得て、生きていくことが可能になっています。であれば、自尊心競争という無用な論争に時間を費やすのでなく、自分の知的好奇心と美意識に従って、同調圧力をかわしつつ、本当に自分にとって価値あることに専念しているほうがはるかに幸せなような気がしています。
このレビュワーさんの結論「同調圧力をかわして、自尊心競争をしかけてくるヒトとは距離を取り、地雷を踏まないようにして、好きなことに専念しよう」というのが、ま〜なんとも救いがない、と思うのですが、よくよく考えるとそれしかない、という気もしてきました。
もちろん、働きかけを諦めるわけではないのですが、なんとなく自尊心競争しかけてくるヒトというのはわかりやすいので、スッと退いていくのが良いのだと思います。あえて反論するわけでもなく、苦言を呈すわけでもなく、その人にはその人の正義がある、という感覚。ただ、当然自分がその人の邪魔をすることもしない(応援もしないけど)。それぐらいしたところで世の中は普通に回って行くものです。名も無き私の力なんてたかが知れています。
ただ会社をやめたおかげか、私が適当に生きているからか、自尊心競争を仕掛けてくるヒトにはほとんど出会わなくなりました。出会ったとしても、そこまで密にならずに終わっているのでしょう。このレビュワーさんのように、無条件で「先生」と呼ばれるような業界は、さぞかし大変だろうとお察しします。
また、地雷を踏まないようにするというのは、この権威的な自尊心競争以外にもあるようです。
以下、抜粋
おそらく私たちにとって最も重要な本書のメッセージは「ジェンダーや人種については、不用意に発言しないのがベスト」ということだろう。それが一番、コスパのよい生き方なのだ(というか、生き残るために必須な保身スキルとさえ言っていい)。
あえて言おう。私は---おそらく大半の日本人がそうであるように---社会正義とやらよりも、保身のほうが大事だ。あえて「地雷原」に足を踏み入れて「爆死」して仕事を失ったりたりしたら、元も子もないではないか。結局、地雷原の場所を熟知しつつこれを避けることが、私たちにとって最も重要なことなのだ。身も蓋もない話だが、それが今の世界の現実なのだ。
まぁ、本当に身も蓋もないのですが、綺麗事を振りかざすよりも、これが残念ながら合理的ということについては納得をしています。どうしても、ジェンダーや人種に関連する話題で、「当事者」でない限りは、全てが不用意な発言にならざるを得ません。不用意じゃなくするのは物理的に無理であり、なにかを発言すればどこかで失言しているはず。「不用意」に「当事者に対する意見」を挟むと、必ず誰かを傷つける構図になります。
ひどく傷つけながら成長していく社会というのも望ましいけれど、「アイデンティティが多様化してきた/もとから多様だったのがよく見えるようになってきた」という過渡期の現代社会において、プロアクティブに地雷を避けていく思慮深さ・注意深さを身に着け、避けながら認識を新たにしていく、というのが現実解なのかなぁ、とこのレビューを見て考えたりしました。
#繰り返しますが、本は読んでいません
とにかく、自尊心こじらせはいいことがない。私は今ももちろん自尊心が顔をのぞかせることも多々あるのですが、フリーになってだいぶ薄まってきました。諦念に近いのですが、まぁどこまで行っても名も無きわたしなわけです。自分の炎が燃えるのは、自分だけが見ていればいい、そう思うと、闇の中で小さく燃える己を見て、一人ほくそ笑んでいるのが楽しくなります。徐々に、ちょっとずつ他の光も集まってきたり、他の光に寄っていったり、できるんじゃないかと思うんですよね。
#蛾
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#サイコ
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