こんばんは。こんにちは。気温さがって気圧も下がって、今日はやや不調な一日でした。これから本格的な梅雨ですねぇ。しみじみ。。
今日は英語の話です。ですが、相変わらず喋れないという苦悩の話ではありません。英語と日本語。日本人は英語が喋れないとはよく言われる話ですが、その原因の一つなのではないかと思いあたったことがあったので書いてみたいと思います。といってもそんな画期的な話ではありませんのでご容赦ください。
英語と日本語の違いは沢山ありますが、大きなところで表音文字と表意文字という違いがかなり大きいのではと考えました。
表音文字
一つの文字で音素または音節を表す文字体系。アルファベット、ひらがな・かたかななど。表意文字
「意味」を形(絵)に置き換えて表した文字。文字の一つ一つに意味があるため、ある文字を一つ見るだけで伝えたいことが理解できる。数字、絵文字など。表語文字
一つ一つの文字により、言語の一つ一つの語や形態素を表す文字体系。漢字など。
#上の3つの文字を見ているだけでゲシュタルト崩壊し始めた
漢字も表意文字と言われたりしますが、ここでは厳密な定義付けに固執することをせず、大きく表音文字(アルファベット・かな)と表意文字(漢字)という分類で書きたいと思います。
英語は、アルファベットの連なりで言葉の意味を作っています。ですので、一文字一文字を一瞥するのではなく、文字の連なりと組み合わせ、そしてその順列の「流れ」を追わないといけない。何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが、本当にこれが私にとっては曲者です。
対して日本語は、表意文字(漢字)と表音文字(かな)の組み合わせです。それだけで意味を表す漢字が入っていることによって、文章を「ビジュアルで」理解できているのではないかと思うのです。
本当にこれが大きな違いになってしまってる所以なんじゃないかと思うわけです。
私は英語ができないので、ネイティブやバイリンガルの人たちは上記の文章を目にした時に、一体どんな感覚になるのかわかりません。想像ですが、英語を一文字一文字高速で追って、頭の中で「音」に変換して、音で理解をしているのではないかと想像します。英語って、歌を歌ってるみたいですよね。純粋に、かっこいいし。
#完全に想像やけど
#バイリンガルの方教えてください
#私が英語を喋れるようになりたいのは単にかっこいいから
しかし、書かれている文字だけで比較すると、圧倒的に日本語の方が深みがある。この【表意文字 ✕ 表音文字】が醸し出してくる芳香、織りなす味わい、そして形としての美しさといったら、、底なしの深みと優しさを感じるのです。
それに気づいたのは、最近の仕事からです。学生時代に英語を勉強しているときにはそんなこと露ほども思いませんでした。英語のドキュメント(プレゼンスライド)を日本版にして日本人向けに作り直すというシーンがよくあるのですが、その際に英語+図で書かれているスライドが、本当に全く、頭に入ってこないのですね。これは、私が英語ができないせいも当然ありますが、それだけではないのではないかと思ったのです。
まず、簡単なところで言うと箇条書き一つとっても、箇条書きされているので構造化されているはずなのですが、構造として頭に入ってこない。
まず、Quality foodという言葉の時点で腹が立つというか、なんの説明にもなってないじゃないかと思うわけですが、日本語訳の「美味しい食事」を見ると、「おいしい」と「美味しい」を書き分けて意思を表現することもできるし、Foodを「食材」と「食事」で書き分けて誤解を避けることだって出来ます。
そして、日本語の方はやはり「視覚で理解」ができる。これは表意文字で意味がわかるというのもあるし、【表意文字 ✕ 表音文字】と混ざっているがゆえの読みやすさもあります。短い文字数の割に秘めている情報量もとても多いので、面としての厚みと迫力があります。
日本語・日本人は曖昧だと言われますが、言語のことではないというのがわかります。むしろ、英語の方が意味が広く、指し示す範囲が曖昧なんじゃないかとすら思います。日本語及び日本人が曖昧だと言われるのは、日本語というきめ細かい表現ができる言語の中で、思考力が深いがゆえに、細かさを明確に表現しようとするときに、むしろ相手を思って気を遣って言葉を選んで婉曲な表現を選んでしまうからではないかと思います。
そんな日本人が、英語の資料を見た時の、あっけらかんとした印象といったらありません。もちろん、ネイティブの人が見たらシンプルでわかりやすいのだろうと思うのですが、それをそのまま日本人に直訳をして見せると、ものすごく稚拙な仕上がりに見えてしまうのです。これは結構な落とし穴だと思っております。英語圏の人々はガバナンスを効かせるべく忠実に正しく翻訳することを望むのですが、文章やドキュメントに対して目の肥えた日本人には、中身の良さが伝わらないのです。稀に、英語圏のサービスが日本語訳されたウェブサイトとかがありますが、すっからかんに見えたりしませんか。
※これは優劣や良し悪しの話ではなく、特性の話をしています。
アメリカ英語は、とにかくロジカルと言われます。メルティング・ポットであるがゆえ、シンプル&ロジカル。出自の異なる人達が的確に意思疎通するためのシンプルさ(と言っても私はわからんけどね)。そこが逆に日本人が入りにくいところでもあるよなぁと思ったりするのです。
私は英語を喋ろうとした時に、初心者にありがちな、日本語を考えて英語に訳して話すということをしています。
#一番ダメなやつ
その時に、伝えたいこの細かいニュアンスを変換してくれる都合の良い英単語が見当たらないわけです。そもそも、英語は単語で伝えるというより、言い回しで表しますよね。だから、いつまで経っても喋れないんですよね。頭の思考回路を変えないと、本当に無理だと思う。教育のやり方も変えないと、義務教育に入れたとしたって、喋れるようになりゃしないんだから。この言語特性の違いというメカニズムを理解した上で、何か画期的なメソドロジーはないものかね…なんかそろそろ出てきてもいい頃だと思うのですが。
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最後は英語が喋れない愚痴になってしまいましたが、本来言いたかったのは、言語を構成する文字の特性の違いは大きいので、それを相互理解できると、それぞれの言語で的確なアウトプットが作れるんだけどなぁ、という気づきでした。グローバル環境だと、母国語が日本語の人は得てしてハンディキャップになるし、英語が基準で進んでいくと、どうしてもフェアにはなりえない。世界には垣根がなくなっているように思えますが、このフェアじゃない環境で日本語主体の我々が、日本語であるがゆえに培えた文化の深さを失くさずに、どんなスタイルで棲息すると、仕事として心地よいのだろうか、ということを考えさせられています。
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