こんばんは。こんにちは。今日関東にいた皆様は気持ちの良い一日だったと思います。どんな土曜日をお過ごしでしたでしょうか。
私は昼間に突如、肋間神経痛を患いまして、しばらく何をするにも(呼吸をするだけでも)背部肋骨の全面が痛すぎてまともに動けない状態になりました。動作がすべて高齢者です。ネットで調べたら肋間神経痛は50代の女性に多いらしいのですが…だいぶフライングしているのですが、長年の姿勢の悪さや長時間のデスクワーク、昨日の不毛な片付け・大掃除などが祟ったのではないかと思料。今日は夕方からライブなのにどうしよう…と焦り、バスタブにお湯を張って入り、ロキソニンを飲んだら、どうにかこうにか痛みがおおむね収まりました。
というわけで無事にライブに行けました。今日はBUCK-TICK以外にも我が青春のLUNA SEA、電気グルーヴがライブだったので、同年代の同じ界隈は色々燃えた日だったはず。後者二つは配信が提供されているので、おうちでのんびり楽しみたいと思います。
しかしB-Tのみなさん。みな50代(一人は61)ですが、歳を重ねながらも常に全力を尽くして好き勝手に楽しんでおられました。若作りしているわけではないけど、悪魔と契約をしたのか、全く年齢を感じさせないパワフルさと、年々厚みを増す音と、緻密に作り上げる世界観の深さが本当に素晴らしく、またエエものを見て満腹です。たった2時間ほどですが、私が人生で最大のリスペクトをしている今井寿氏に主に目が釘付け。楽曲を補う背景のイメージ映像と相まって、ライブとかコンサートというより大きな戯曲を見ているような感覚でした。セトリの流れも素晴らしく…。
今日演奏されたのは、新しいオリジナルアルバム「異空-IZORA-」の中の楽曲がほとんどなのですが、異空の世界観とストーリーにあう過去の曲がピックアップされました。中にはかれこれ30年前の問題作もあったりして、私の中の中二病の憂鬱がまたむくむくと起き上がってきます。
先日、GW中に聞いて神回だなと思ったPodcast「a scope」#41からの引用ですが、「人間ではなく物事に関心を持てるようになるには、受け取る快楽に目を向ける必要がある」という話があり、そのためには「自分が傷ついた経験が鍵になる」という話がありました。ロジックジャンプしているように聞こえるのは、宇野氏のコンテキストが深すぎるからであり、凡人には理解が難しい部分でもありますが…。
#41 人間ではなく、もっと「物事」に目を向けよう
(一部抜粋)
宇野 人間は生きていると何かしら傷ついているじゃないですか。生きていくといろんな傷ができているんだと思うんですよね。
そういう「傷」みたいなことを大事にしたらいいと僕は思っているんです。
というのも、人間は物語の中で自分の傷を反復するじゃないですか。たとえば失恋した人がなぜか失恋ソングを聞いたりする。実はそれはマゾヒスティックな快楽で、気持ちいいんだと思うんですよ。
承認欲求が満たされるソーシャルな快楽とは別の快楽が発生していると思うんですね。
深井 確かに僕も、自分の傷を思い出しながら、映画を観たり音楽を聞いたりしています。
宇野 僕自身、自分の人生よりも物事の方を大事にして、物語のような虚構にお金と時間を使っているのは、傷ついている快楽が忘れられないからだと思います。
自分の傷と向き合うために、他人の物語や言葉のような虚構に触れる。これは、ちょっとくさい言い方をすると、自分の人生と向き合うことでもあります。
そういうことをしていくことが、受け取る快楽に気づく大きな糸口になると思います。
深井 僕は自分がマゾヒスティックだと思ったことは一回もなかったんだけど、マゾヒスティックな快楽を他人のストーリーで摂取していることに気づきました。
人間っておもしろっ、何しとるんだろう?(笑)
「傷ついている快楽が忘れられない」
「自分の傷と向き合うために他人の物語に触れる」
30年前の曲を聞いてリフレインされる傷。とはいえ大怪我はしていない平和なものですが、閉塞感と抑圧の中、醜悪な見た目の自分や学校の理不尽さによく怒っていて、小さいかすり傷がもちろんあり(ほぼ記憶にないけど)、当時の音楽を聞くと、その時の記憶というより、生々しく瑞々しいゾワゾワした肌感覚を常に反復・反芻・嚥下して楽しんでいるのかもしれません。だから私はいつまで経っても中二病なのです。そして、それを恥じていないのは、やはりドMで気持ちいいからですね…。でもそれは承認欲求よりも健康なのだそうです。
#本当か?w
我が青春のBUCK-TICKには本当に感謝です。こうなったら、これまで見てなかったB-Tの映像作品を全部調達しちゃおうと思います。命に関わるわけではないですが、今日肋間神経痛で不自由さを感じたということもあり、生きているうちに見れるものは見ておかないと後悔してしまいます。そして、あと何回BUCK-TICKのライブを見れるだろうか…という思いにもなりました。
ファンの与太話をお読み頂き、ありがとうございました。
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