#157 The world is a vampire.
干上がるまで吸い上げる。隠れた破壊者が君の情熱を妨げる。- Bullet With Butterfly Wings by Smashing Pumpkins
こんばんは。こんにちは。
いやはやー、なんだかんだ、世の中を見ていると「地位」「権威」「身分」ってものがまだまだはびこっていて、それを持っていないから弱腰になってる人が多いなぁとすごく思います。周りがびびっているときは、もちろん私もつられてビビります笑。たとえばですが
「統括責任者」
「役員」
「社長」
「国会議員」
「有名起業家」
「有名投資家」
「有名芸能人」
…とかの方々です。一昔前だと「本家」とかもありますね。例えば、〇〇会社の役員にプレゼンだ!とかになると、私も緊張すること多いですけど、なぜビビってヘコヘコと諂わないといけないんだろうと、ふと思うこともあります。「尊敬する」「尊重する」とは違う何かがある気がします。
世の中では、そういう肩書がついているだけで神格化される傾向にあると思います。先日たまたまとある場所にいたときに、「某市の市長が来る」ということになり、周りが非常にザワつきはじめて、いざその市長がやってくると、お付きの方々が常に中腰で周りにはべっている感じ。市長はオーラをまといながらずんずん入ってきて、「あ〜ここコーヒーある?」と大声でつぶやき、周りの方が「ははー!」と傅いて、コーヒーを調達しにダッシュしていきました。いやー、どういうこと?ってちょっと思いました。庶民にはよくわからない世界なのかもしれません。
肩書に対して慄いてしまうのはなぜなのか。そこにはやはり「権力」が付随するからでしょう。何かしらの意思決定をする「権限」。その権限があると、下手すれば当事者としての大事な決定が反故にされる可能性への恐れがあるから、ひれ伏すのではないかと思います。
ここまで書いて、「権力」と「権限」という言葉を混同して使っているかもしれないので、調べてみました。
権限
一定の自由裁量をもって行動する職務担当者に承認された権利。合法性のオーソリティ。
権力
その行使者の能力の問題。個人の権力とは、自由裁量によって現存の状況を保持または変更させていく属人的な能力。
「権限」に「権力」が伴うこと自体は当たり前なので特に問題はなさそうです。問題は、「権力」が「属人的な能力」であることに伴って生じてしまっているのではないかと思います。「権限」は範囲が限定されているはずなので、それに付随する「権力」も、当然「権限」の範囲内で行使されなければなりません。しかしながら往々にして、権限の範囲が厳密に考慮されることなく、「権限を逸脱した権力」、つまり一個人が「不当な権力」の行使を横行するシーンが多い気がします。そう考えると、従わないと不当な報復を受けるのではないかと恐れてしまうのは当然かと思います。好きでひれ伏している人はいないのではないでしょうか。
こういうのは、誰かが権力者に指摘してあげないと本人も気づいていない可能性があります。まぁでも、地雷を踏むようなもので、指摘できないですよね笑。
私はもう大組織の人間ではなくなりましたが、過去の経験も含めていろんな場面で上下の力関係って本当に窮屈で大変だな…と思います。なので、”地位”が上がれば上がるほど、実は孤独な人も多いのかもしれません。本音を言ってくれる絶対数が少なくなってしまうので、勘違いした裸の王様になってしまうことも多いかと思います。本人は意図していなくても、権力を持っているだけで周りが勝手に慄いていることもあるので、ある意味かわいそうなのかもしれません。
ビジネス業界構造において、権力を使って抑えつけている構造もあります。昔で言うと政略結婚で相手の家を支配下に置くような手法ですが、実は今でも結構あるんだなとびっくりしました。
銀行と取引先の企業との間で、経営者の娘と銀行幹部(その逆もある)を結婚させるなどの政略結婚は、現代でも行われている。親会社と子会社、一企業とその株主、同一社内の上司と部下(または先輩と後輩)といった例もある。
結婚は基本的に両者の合意が必要であるが、上下関係で下になる者に対して、組織関係では解雇あるいは閑職や地方都市・離島への左遷、損害賠償、親族内では勘当、相続廃除などの制裁をちらつかせ断る機会を与えない場合も少なくない。
Wikiから引っ張ってきましたが、銀行業界だけじゃないみたいですね。全然表に見えてこないけど。
いやー、自己利益の徹底的な追求。吸い尽くすだけ吸い尽くす。吸血鬼ですね。ここまでくるとついていけません。私、無縁な一般庶民の家に生まれて良かったです。なので我が血統は伝統的に社内政治が本当に苦手で、というか真善美に反するので私の美意識に合わず、社内では大抵真っ向勝負をして玉砕をしてきました。営業なので、お客様の発注をもらうためには割り切ってアプローチもできるのですが、社内で同じことをやることができず、大成しないタイプだったのです。
ただ、政治はあくまで手段なので、達成したいことがあれば割り切ってできればよかったんですが、権力者が変わると一気に形成が変わるので笑、いずれにせよ水物です。そこで、中身と本質がしっかりしていないと結局崩れます。ハリボテはいずれ崩れるものだと思うので、政治だけで生きるのは良くないと思うんですよね。
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