こんばんは。こんにちは。おはようございます。明日からの助走をつけようと思ってPCを開いて資料を作っていたら、元のファイルサイズが50MBもあって、保存するたびレインボーサークルのクルクルが止まらず、クラッシュしそうになり、実際に資料を作った最後の最後でアプリケーション強制終了セざるを得ずファイルがクラッシュしました。この徒労感よ…。とっさに書いた文面の写真を撮ったので(PCは動かなくなるのでキャプチャも取れない)、もう一度同じように作り直すだけで済みました。幸先の良い休み明けとなりそうです。
#超ポジティブ
さて、GWの総括です。まず重要な報告として、なんと2.5キロも一気に増量しました。生活リズムが大いに狂ったのと、気持ちがゆるんだので、美味しいものをホイホイ食べてしまいがちになりました。おまけに一貫してチョコをキメていたのです。ハイカカオ(76%)だからゼロカロリーみたいな適当なことを言って、取り返しのつかないことになりました。
#ダメ、絶対
会社員を辞めたのだから、GWにわざわざ休まずにいつでも休めばいいと高をくくっていたのですが、クライアント様は会社なのだから、世の中のカレンダーに乗らないと不便だという教養を忘れていました。というわけで、のんびり休めたのは良かったです。
今年のGWはインプット強化週間としました。一瞥すると映画や本などの「娯楽」が多いように見えますが、これは真面目な話、クリエイティブに仕事をする一人としては非常に重要なインプットです。娯楽を吸収することで私の中で様々な「行間」が残ります。言語化までいかないものもあります。しかしぼんやりとした行間の深みが掛け合わさって、新たな思考が展開していきます。というわけで堂々と報告させていただきます。
Golden Week 2023 インプット一覧
リンネバー
アップサイクルをしたいなと思っても、何が作れるかわからず途方に暮れる。着想にあたってはインプットが必要。思い浮かぶことすらない。「犬神家の一族」 2023
散々映画化・ドラマ化された犬神家に新たなる解釈を差し込んだ意欲作。劇中の登場人物をステレオタイプで見ていたことや、そしてその「お決まり」の心地よさがあったこと、実は他の見方なんてほじくって欲しくなかったよ、という気持ちも。
なお、予算によって品質が上下する佐清の白いマスクですが、今回はしっかりと精巧な作りであり、潤沢な予算があったのを感じました。大好きな切り紙絵の版画集「ジャズ」。実はマティス本人は「サーカス」というタイトルを考えていたそうです。
「ジャズ」というタイトルは出版者のテリアードという人が考えて、マティスは熟慮の末にそれを追認し、「視覚芸術の創作過程と音楽の即興性とのつながりを示す」と納得して語っていたそうです。
誰の中にも天才性というのがあると信じたい。それが大きくても小さくても必ずあると信じたい。きっと名も無きわたしの中にも。
大事なのは天才性をもみ消さずに取りこぼさないように、ビジョンに変えていくことではないか。まだ見ぬ新しいものは、名付け得ぬもの。そんな段階からロジックにしてはいけない。セオリーをあてはめるな。パターン化するな。Miroはサルベージする手段の一つだと思います。
祭りのあとに訪れたのでほとんどインプットできておりませんが、カテゴリ仕訳けを理解できなかった時点で隔世の感を感じつつ、各スペース毎に確かに存在する深遠なる小宇宙は不変であり普遍なものでした。体系化された運営、一糸乱れぬ一体感、ルールの中でクリエイティブを発揮する一人ひとり。制限から生まれる無限の想像性。
行った日(5/3)のカタログが、30年前に追っていた当時から第一線の同人作家二人組が描いていたことに帰ってから気づいて、いたく感動。いまだこの界隈にいらしたとは!「サンクチュアリ -聖域」
1日でコンプリート。普段見れない角界の内情が知れて興味津々。「治安が悪いまち」の代名詞として「北九州市門司区」が使われ、その町の名前さえあれば細かい背景の説明を一気に省略できるほど日本人の共通認識としての土着的概念になっていることを理解しました。
というか、角界ってこんなにガラ悪いんか、と驚きます。どこぞの大学の相撲部の体罰が問題になったことがありましたが、むしろ逆で体罰しかない笑。学生とプロの違いであり、競技と国技の違いであり、国技であるからこそタブーでアンタッチャブルな「域」があり、累々と守られていて、神道などにも通じている要素が多いからでしょう。相撲の謎はまだまだ深そうです。なお、役者にピエール瀧が返り咲いていたこと(素晴らしい)、そして1980年代後期「人生(ZIN-SAY!)」と「ばちかぶり」としてナゴムレコードの二大巨頭であった田口トモロヲ氏と名優として同じフレームに収まっていることの感慨もひとしおでした。岸谷五朗も出ていて、脇はばっちり締まっていました。
人生で一度は大相撲を見に行きたい。「a scope 資本主義の未来編」 宇野さんゲストの全4回
この4回、格別に面白く、GW前から繰り返し聞いているわけですが、何度聞いても難しく理解が浅いままなのでGW中も結構聞いておりました。いまだ消化不良ですが、残っている行間キーワードは以下。特に③が個人的には神回。カジュアルな自己表現やアウトプットのナルシシズムより、読む・聞く・受け取る快楽に酔おう
人ではなくもっと物事に関心を(自己追求と対象追求が同じオタクのように)
自分のためでやることが人のためになることと一体化(同一視)していく仕事のあり方の追求
自我から逃れるには、傷つく・痛みを味わう・痛みの物語を反復するという快楽へ
音声メディアは時間差を味わえる
「離婚弁護士シン・ソンハン」
1日でコンプリート。韓国ドラマの脚本は実によくできている。ラストまでの流れが見事。大量に制作されるドラマだけど、面白くないものがない。
以上、量は少なめですが、たっぷり行間だらけになっています。明日からまた制限時間の中で活動し始めますので、ヒリヒリする毎日を久しぶりに楽しんでまいります。朝晩冷えるので、みなさまご自愛ください。
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