#125 memento mori
死を忘れることなかれ
こんばんは。
今日は完全オフ日だったので、仕事を忘却し、BUCK-TICKの新譜を聴き込んだりキングダム復習をしたりしました（鄴攻略編完了、信が将軍になったあたり）。キングダム第68巻は4月18日（火）発売です。
こうしてどっぷりと好きなものに溺れる時間というのが私の最高のパワーチャージの手段です。己の一生を強く左右する善き作品に出会えるというのは格別に幸せなこと。日本のみならず世界には沢山の”アート（総称）”が毎日生み出されているので、全てを味わい尽くすのは不可能です。でも、偶然の出会いや何かの縁に導かれて、自分の人生に入ってきてくれるアートが、人生のかけがえのない存在になっていきます。これだけの作品があるので、私の視点からは何故「人類みなオタク」じゃないんだろうと不思議に思うことがあります。
先日、私の実力を遥かに凌駕するオタクちゃんに出会いました。好きな作品はもちろん複数あるそうですが、活動をするときにアカウント（人格）を変えているそうで、オタク領域で出会ったわけではない私にはその詳細を全く教えてもらえませんでした笑。Twitterアカウントはなんと15個持っているそうです。推し作品が多すぎて活動が追いつかないから、土曜日は一切寝ずに活動するので、人よりも一週間が6時間ほど多いので、「1年にして人よりも1ヶ月間多く活動できるようになった」と嬉々としてました。
#すごいな
#使い分けるのも大変だが15アカウントをそれなりの熱量で活動できるのがすごい
#つまりパラレルワーカー（オタクだけじゃなく仕事もパラレルだった）
その6時間は、mocriというサービスを使って、誰かとオンラインでつながって好きな作品に関する雑談をしながら作業をしたりするそうです。話していると「○○の第20話を見よう！」という流れになって朝までみんなで同時に見ながらワチャワチャ話すのだとか。Discordのボイスチャットみたいなものだと思いますが、mocriはTwitterと連携するしくみになっているので、趣向の合う人とそのままつながれるんでしょうね。
なるほど、だからTwitterアカウントを分けているのかもしれない…と合点がいきました。全く知らないサービスで、オタクならではのカルチャーだなと思います。そしてさきほどmocriに登録してみましたが、私がフォローしている人たちは誰一人として使っていないことがわかりましたｗ。そう、私なんてオタクと偉そうに自称してますが、実は全然大したことないんですよ。ほんとに。真のオタクちゃんを前にすると何もアピールできることがありませんでした。
#無念…
冒頭にも書きましたが、BUCK-TICKがオリジナルアルバム「異空-IZORA-」を出したので、連日いろいろなお祭り騒ぎになっています。今日は20時から全曲解説動画が公開されました。この後半で、「35年ともに過ごしてきたメンバーへの想い」なんていうセンチメンタルな問いがなされているのですが、年齢のせいか、普段聞けないような”感謝”という珍しく直接的な言葉が出ていたり、一方で「（想いは）・・・ないかな」という今井寿がいたりと笑、総合的に甚くウルウルしてしまいました。
お互いへの”感謝”、という言葉で済ませられないような35年。ずっと見てきた立場からすると、なんとも言えない、こっちも感謝だよ！と叫びたい気持ちになります。そして年齢のことがどうしても話題にあがりがちなのも35年という年月を感じます。今井寿氏の「あとどのぐらいできるのかな、と。20代の頃はそんなこと全然考えてなくて、でも50歳過ぎたぐらいから無限にはできないなというのがうっすらと現実的なものが出てきたりしたので…」という言葉に、いよいよしんみりしてしまったり。
でも、最後はそれぞれ同じような、こんなメッセージでした。
「ま、楽しんだもん勝ちかな。多分みんなそう思ってると思います。曲作って楽しみながら生活していくのが理想です」
「命の続く限り、続けられるところまで、できるだけ長くできればいいと思っています」
「70過ぎてもシャウトしていられたらいいですね。他のメンバーもジジィになっても音楽をやれてたらいいです。」
こんな彼らを見ていて、本当に出来る限り元気で長生きして目一杯楽しみながら作品を作って欲しい！！もうそれだけでいいし、私もそうありたい！と心から思ったのでした。
とにかく、我慢して生きるほど人生は長くありません。楽しんだもん勝ち。オタクバンザイ。
しかし、オタクってみんなめちゃくちゃ早口ですよね。あの感じすごい好きです。限られた時間の中で愛を伝えようとすると自ずと早口になるのでしょう。キーワードやコンセプチュアルな言葉じゃダメなんです。細かくて具体的じゃないと。そして無意識に、聞いてる人の時間を大事に、そして聞いてる人が飽きる前にすべからく愛を発信しきる！みたいな気持ちになるから早口なんじゃないかと思うんですね。自分の趣味趣向を押し付けてしまって相手の時間を無駄にさせる、なんてことがないように、でもこの愛を伝えたいという心意気。オタクは謙虚な人が多いんですよね。私はやはり足元にも及ばないことがわかりました。
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