こんばんは。いま、前のPostでお伝えしたイベントの準備などをしているのですが、私にとっては久しぶりのリアルでの貸会議場での主催です。思っていた以上に私が勝手を忘れており(最後に会場幹事やったのは8年前ぐらいか)、色んなところで準備不足が発生しております。
今回一番厄介なのがケータリング手配であり、中間支援業者や会場係との連絡に次ぐ連絡のやりとりで、大変不毛なことになっております。
ケータリング予約についてはこちらのサービスを活用しました。マルチサイドプラットフォームサービスです。
シェフコレ
UberEatsのようなものかと思って安易に予約をしましたが、中間に入るプラットフォーマーがかなりの範囲の手配作業をアナログに仲介してしまっているんですね。指定の日時にすぐに対応できそうなお店を見つけて申し込むところまではネットで終わるので利便性が高いのですが、その後の細かい連絡のやりとりが超アナログで、そのプロトコルに合わせられてしまい、非常に大変でした。
マルチサイドプラットフォームサービス
商品やサービス、スキル、仕事などの提供を受けたい需要者と、提供をおこないたい提供者をプラットフォーム上でマッチングさせるプラットフォームサービス
気づけば私も仲間と「転期の予報」というサービスを立ち上げていたり、業務委託でもマルチサイドプラットフォームサービスの立ち上げ支援をしています。このビジネスモデルは、「ユーザのペインに対しどこまでをサービス提供範囲とするのか」が本当に難しいし、面白いところだなと思っています。
今回のシェフコレで感じた煩わしさの原因は、下記2点です。
予約する時は大体急いでいるケースが多いのに、直接お店とやりとりができない(すべてのやりとりの間に業者がアナログに入ることで数テンポ手続きが遅い)
ケータリングサービスは、実際にデリバリされるまでのステイクホルダーが、需要者と提供者以外にも沢山いるという構造にも関わらず、よく考えると予約申し込み機能しかデジタル化されていないので、予約後の手続きをどう進めてよいか不明瞭かつアナログ
意図的な部分もあると思いますが、2に関しては、多くのステイクホルダーを巻き込むことを前提としたサービス設計がなされていないので、予約申し込み以降のめちゃくちゃ煩雑で細かいやりとりを全てメール及び電話で対応しなくてはいけませんでした。機能化していない理由は、単なる整備不足なのか、それとも敢えてそういうサービスなのかわかりませんが、デジタルでのカバー範囲がものすごく中途半端だと感じました。なので、「一体どこまでいけば手続きが終わりになる(確定になる)んだろう」という不安が常に付きまといました。
#余裕を持って予約していればいいという話もある
例えば、ビルの入館届や搬出入のやりとりを私が間に入ることで更に遅くなったし、おそらく食事を作る会社と運ぶ会社が違うみたいなので、その人達をつなぐ連絡先のやりとりをなぜか私がしていたり笑、、でそれぞれの連絡が遅いといって私が怒られるという状態です。あと2時間後に連絡がない場合はキャンセルとなりますとか脅されたり…いやー、搬入経路の地図の見方とか私に聞かれても知らないよ涙
いっそのことお弁当を自力で買いにいく手作り宴会パターンにすればよかった、、とやや後悔をしております。ただ、夜の懇親会でお弁当ってちょっとアレですもんねー(私はいいんだけど)。
マルチサイドプラットフォームサービスは、始める時は意外に簡単にアイデアが浮かびやすいビジネスモデルですが、常に「そこ(PF)を通さなくてもできる」という需要者や提供者の声との戦いだと思います。今はインターネットで誰もが繋がれる時代ですから、何かと繋がるコストはゼロに近いです。また、中央集権型システムの他にも分散型ネットワークが汎用化する流れにもなっており、実現手段もより開けてきています。そもそもプラットフォームがなくても、AIに聞けばよい業者を紹介してくれたり、代わりに手配してくれる秘書が一人ひとりに専属で付いて、ケータリング手配めんどくさいとかそんな悩みすら悩みではなくなるかもしれません。ビジネス面での競合は思わぬところから現れてくるでしょう。
なので、「このプラットフォームでなくてはならない」存在意義も、今のお困りごとの解決だけにフォーカスせずに、中長期で考える必要があります。「そこを使う意義の意味化・思想化」、「場自体に対する病みつき化・ファンダム化」、「デジタルでは解決しきれないもの(物体等)との掛け合わせ」など、、他にもあると思いますが、色んな要素をいかに突き詰めていけるか、です。これから立ち上げるならこの3点には最低でも最初から着目して戦略を練っておかないといけないと思います。規模の論理(Jカーブ的なやつ)を追うだけでは、せっかく損益分岐点を越えた頃にAI等が軒並みディスラプトしてくる気がします。
#無邪気に
#ワーイって
#やっぱ最後はモノづくりが吉かも
なおシェフコレは、ホールを借りてやる大規模イベントではなく、内輪のパーティなどの規模ならものすごくライトで使い勝手が良いサービスだと思いますので、みなさん是非ご利用ください。安いしどこのお店も美味しいみたいです。まぁ、そもそも大規模イベントのケータリング予約はもっと早くからしておかないといけないもので、ギリギリにやる私が悪いのですけど、そうは言っても参加人数の確定だけはなかなか難しかったりしませんか?赤が出るとまずいので、なんとなく参加人数の目処が立ってから予約をしていたら、案の定ギリギリです。
こういうことを経験すると、イベントの出欠連絡って、ほんと早くしてあげないと幹事に対して申し訳ないよな、と改めて過去の行動を振り返り反省しました。コロナ禍でオンラインイベントが主になって、参加側は「行けたら行くね」とか、主催側も「気軽に飛び入り参加してね」という軽いノリが自然になってきていました。そのあたりの配慮が私自身も適当になっていたんだなと気付きました。ここにきて飲食を伴うリアルイベント(おまけに大手町のでっかいビルなのでビル入館のハードルも高すぎる)の大変さを思い出しました。
今週もそんなこんなでちょっとバタバタのパツ山パツ太郎なのでした。
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