#119 【チル】雑居ビルで按摩
中国四千年の手技
こんばんは。今日は下半身のむくみを取りに、予告通りマッサージに行ってきました。
慢性肩こりになった20代後半から、徹夜明け等のタイミングでいろいろなマッサージ屋に足を運びました。
#トラック運ちゃんみたいな発言
#おこがましい
マッサージ屋（リラクゼーションサロン）は沢山ありますが、結局私が落ち着いたのは、繁華街とスタジアムに近接するエリアの、雑居ビルにある”台湾マッサージサロン”です。なお、雑居ビルの度合いとしては、香港の重慶大厦（チョンキンマンション）の縮小版ぐらいを想像しておいてください。
#入るだけでも怖い
#ビルの裏とかだいぶアジアのなにかの巣窟
台湾マッサージといえば足つぼマッサージが一時期流行りましたが、あらゆるマッサージを全部包含した、総合マッサージ。流派はよくわかりません。店員は全員中国人女性で、日本語は流暢ではありません。このあたりもアジア臭満載なわけです。
3Fの受付に入ると、今日はまず大層立派な刺青（超カラフルなきめ細かいもの）のあるお客様が足湯に浸かっている場面に遭遇。しかしビビっては新参者扱いされるので、ここは何食わぬ顔でスルーすることが重要です。
#This is Not TATOO
受付が済むと、非常階段で4Fに移動させられます（4Fは安心の女性専用フロア）。おそらく素人が貼ったと見られる剥がれかけのPタイルの階段。ひっかかって転びそうになるのでご注意ください。その途中の踊り場には洗濯機があり、四六時中タオルが入ってぐるぐる回ってピコピコ言ってます。更にその隣には、ドアを閉めるとガタン！！！！と大きな音のするお手洗い。ちょっと落ち着かないなと思われますよね？
そう、日本のマッサージサロンというのは、静かで、いい香りが充満して、清潔でリラックスできる空間が演出され、かつプライベートをしっかり確保されるというのが通例です。しかしこの店はすべてが真逆。仕切りのカーテンはあるものの、施術師がしっかり締めないので結構な割合で素っ裸のお客様が見えていたり、施術師のおばちゃんが離れたブース間で仲間と中国語で雑談してたり（普通におしゃべりしている）、窓の外の男女の喧騒やスタジアムであがる花火の音やらがガンガンに聞こえてきたり、焼き鳥屋の美味しそうな匂いで充満したりと、非常にオープンマインドな空間づくりが保たれています。
#中国語で一体何を話してるんだろうね
4Fに上がるとまずは、そのきたねぇ足を洗え！ってことで、昔なつかし格安バスクリンが入った熱湯に足を入れられます。これがかなり熱い。
#せめて、香りを選ばせてくれ
#毎回ゆずの香りは飽きる
#エモさ満天星！
#昭和
足湯が終わると、まるで芋を取り扱うようにざざっと拭いてくれて、施術が始まります。
そして今日は施術中にちょっと事件がありました。4Fの女性専用フロア（受付は3F）に、観光客と思われる男性のアングロサクソンが現れたのです。
「Massage OK？OK？」
「ダメダメダメダメ！」
あわてて日本語で追い払う中国人施術師たち。施術師が施術そっちのけで総出で追い払うために出ていってしまい、放置プレイを喰らう客。戻ってきた施術師に聞くと、「（間違えて）すけべえのマッサージとおもてくるｗｗウシャシャｗｗ」とのこと。よくあることらしい…。
それはこの店の見た目と、下の看板に「4F Lady’s Only」って書いてあるからじゃないかな…？まず、看板を直したほうが良い。
#と日本語で言っても伝わらない
#すけべえという日本語は知ってる
#雑然としていますがちゃんと清潔なお店です念の為
さて、なんだか酷評しているようですが、これは全て私の愛情の裏返しなのです。肝心の施術は、日本人特有の”丁寧さ”は中国人のプライドとして一切排除され、無駄な動きもなく、すべて完全体の直球勝負。伝わるでしょうか。一挙手一投足が軒並みツボを直撃してくるとんでもないスペシャリストおばちゃんズです。ツボを直撃されると、痛いというより、普段味わうことのないくすぐったさや、滞っている何かに電流が走る感じになります。「いたた！」とアピールしても「あ〜？」と言われるだけで続行されます。足裏のみならず、全身のあらゆるツボを的確に強めに圧され、終わると全身が軽い筋肉痛になります。
#果たしてそれはいいことなのか？
#今日は耳の裏のツボに強烈な電流が走った
#リンパ滞っている
最後は、大量の蒸しタオルを「これでもか」というほど使いまくり、安オイルや安クリーム（多分）を拭いてくれるので、終わった後もベタべタせずに快適です。
おかげさまでむくみの90%ぐらいはなくなりました。ふくらはぎなんて、まるで二の腕のように、フワフワになるんですよ。本当はマッサージに頼らず、毎日ストレッチとかヨガなどをすれば、自己管理のなされた美Bodyになるのでしょう（そういえばマッサージガンも持っているが、今この瞬間まで存在を忘れていた）。しかし、人に揉みしだいてもらうのは、私にとってはかなりの癒やしです。
そして、「洗練された非日常を味わう」のではなく、めちゃくちゃ手垢のついた日常の中の雑然としたマッサージ屋が、私はどうやらとても好きで、施術そのものだけでなく、おばちゃんズの”雑然”の中にいることも、なんとも言えない癒やしになるのでした。
さて、明日から4月の第二週スタートです。今週もイベントが多く、また足がむくむかも知れません。お白湯を多めに取りながら、むくみと戦って行きたいと思います！みなさんもどうか良い一週間をお過ごしください。
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