こんばんは。充実した土日をお過ごしでしたでしょうか。ふと気づけば25:30。明日からまた一週間頑張りましょう。桜も咲くかな。
今日はようやく美容院に行くことができました。落ち武者からは卒業したものの、ちょっと髪型似合わないかもしれないな…と中学生のように落ち込んでいます。最初のイメージ合わせで、おそらく全くイメージが噛み合ってなかった模様。髪型は良いのですが、似合わないんですよね。
#終わっている
いつもの行きつけのお店の専属スタイリストwが、毎回オモシロ情報を教えてくれます。だいたい面白かった映画や近くで開店した美味しいお店やら漫画やらゲームやら…まぁそんな話なのですが、彼もあらゆるお客さんから色々情報を仕入れていて、自分でも試して良かったものだけを教えてくれます。もはやキュレーターですね。
最近はオススメを教えてくれるだけでなく、漫画だと単行本を家から持ってきてくれるので、髪を切ってもらっている最中に読むのが恒例になっています。
#女性誌も一応置いてあるけど触手が伸びない
今回、「コレ、最近仕入れたんスけど、めっちゃオススメっす!」と差し出されたのが、こちら。
今Amazonでみたら1,000件以上もレビューがついていたので、ご存知な方もいらっしゃるかもしれません。ジャンプ+というWeb漫画サイトで、インディーズ作家の作品として連載されていたものだそうですが、今は人気が出てインディーズ連載から「通常連載」という方に移行したそうです!
ラーメン赤猫
猫の店長と猫のスタッフ(虎もいる)がきりもりするラーメン屋と、そこで初めて働くことになった人間の話なのですが、これが滅法面白い。猫の特徴を捉えたかわいい作画がとても秀逸で、もちろん猫がラーメン作ったり接客するなんて見たことあるわけがないのですが、「すごくリアルだ」と感じてしまうのです。この表紙は店長の文蔵さんが茹でた麺をシャッ!!!と湯切りしている様子ですが、この描き方がものすごく滑稽なのに、超かっこいいのです。小さなコマに描かれている、ラーメン屋で猫たちが働いている一つ一つの様子が、コミカルなのに謎にリアリティがあり、ものすごい作品を見つけてしまった!とワクワクしています。おまけにハートウォーミングなストーリーもさらりと描かれていて、中年の琴線に触れます。登場人物のキャラクター設定もわかりやすくて、こういう人(猫だけど)いるよねーと共感したり、この人(猫だけど)めっちゃイイ人(猫だけど)じゃん…!と涙が出たり、はじめは人間のパートさんをなかなか受け入れなかったハナちゃん(ホール担当)と、パートさんの仕事(ブラッシングw)を通じて、ハナちゃんが認め始めて距離が少しずつ縮まっていくところとかすごいリアルだし、没頭して読み耽ってしまいました。みんなでお店を切り盛りしていくことの面白さや、お互いをリスペクトすることの尊さを教えられました。とにかく細かい描写が面白いので、1ページごとに吹き出して指差してココがいい、コレかっこいい、とか言っていたら、「いやー、そんな一コマずつ笑ってくれるなんて感受性豊かすぎますねw」とスタイリストに笑われてしまいました。
人間社会でよくあるベタな話を、人間社会の中にある猫の店という設定で描いている、と言うと陳腐に聞こえますが、猫と人間は明らかに違うのに対等であるという暗黙の設定において、全く違和感なくここまで描けるものかね!と驚嘆しています。これは「猫村さん」とはまた違う、新しい世界線を見たなと思いました。
私は猫に特別な思い入れはなく好きでもないし、猫の生態にも詳しくないのですが(なんなら猫アレルギー気味だし、小鳥を狙って家に入ってきたトラウマもあるので苦手な方)、これは好き嫌いとか猫についての知識の大小に関わらず、町で見かける存在にすぎないという距離感であっても、誰もが共感して笑うことのできる作品です。いちいちキャラクターが面白いので、こんな人(猫)いたら素敵だな…!て思います。
今日私が読んだインディーズ連載の頃の30話分は無料で読めます!是非、読んでいただきたい。そして、単行本はWebにはないイラストとかおまけとか付いているので、紙の本を買うのもオススメです!
日本には素晴らしい漫画がとにかく溢れていますね。インディーズ作家さんでもこの面白さ。私は基本ヲタクだし中二病だし漫画は好きなのですが、漫画に関しては新しい作品を開拓する嗅覚は弱い方なので、身近な人のオススメから始まることが多いです。これだけ漫画の多い日本、一生の間で、どれだけ出会えるんだろう…。これこそ読んだほうが良い!という作品を年間通して募集しておりますので、みなさま教えて下さい。
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