こんばんは。みなさま一週間おつかれさまでした!金曜日はお気に入りのPodcastがよく更新される日なので、それを聞きながら食器洗いする時間が毎週楽しいです。
最近、ニーチェが気になっています。
Friedrich Wilhelm Nietzsche(1844年10月15日 - 1900年8月25日)
ドイツ出身の思想家、古典文献学者。
高校の時に倫理の授業で名前を聞いてから、今日に至るまで無縁でしたが、先日、弊ニュースレターのサブタイトル「秩序と混沌のあいだから」という言葉と同じようなことを言っていたということを知り、俄然興味が湧いてきています。
ニーチェは、「ギリシャ悲劇」という古代ギリシャで上演されていた演劇について、その成立や意味を評価する研究をしており、「音楽の精髄からの悲劇の誕生」という文献を残しています。
ただこの文献、
ニーチェ自身の思想表明が多大で、文献学研究的には、発刊当時も今日もほぼ支持されていない。
(Wikipedia)
ということでw 支持されていないというのが切ないですが、気にしないことにします。
当時28歳のニーチェがギリシャ悲劇についてなんて言ったかというと、
造形芸術をギリシャの神アポロンに、音楽芸術をディオニュソスに象徴。
アポロンは理性の象徴であり、ディオニュソスは情動の象徴。
ギリシャ悲劇は、両者の性質をあわせ持った最高の芸術形態であるとした。
補足してまとめると、芸術形態を「音楽・戯曲」と「絵画・彫刻」に分けており、
音楽・戯曲=情動や混沌 →ディオニュソス的
絵画・彫刻=理性や秩序 →アポロン的
というメタファーで定義しています。
これは、彫刻は美しい形そのものを作り上げようとしている(理性・秩序的)のに対し、音楽は形のない情感を描き出そうとしている(情動・混沌的)、という違いとして対立させているということなのだそうです。確かに音というのは聴覚を使って認識される、順番に流れてくる時間要素の強い情報です。そして、絵や彫刻は、視覚を使って認識される、空間に存在する情報です。比較すると確かに、音楽はカオス性が高いですね。もちろん、絵画や彫刻という、静物の奥に広がる世界も無限大なのですが。
そして、この相対するものを融合をしたのがギリシャ悲劇の本質であり、のちに「アポロン的なものとディオニソス的なものが混じり合う世界が到来するだろう」というようなことを語っています。
つまりアウフヘーベンだ!
アウフヘーベン(止揚)
低い次元で矛盾対立する二つの概念や事物を、いっそう高次の段階に高めて、新しい調和と秩序のもとに統一すること
伝わりますかね。ディオニュソスだけでもなくアポロンだけでもない、その融合が美しい、ということを言っているんじゃないのかな、と思ったのです。
彫刻が秩序、音楽が混沌というメタファーもすごく面白いなと思ったのですが、ちょっと高尚すぎてニーチェの思想を理解するには今生では無理な気がしています。が、私が幼い頃から目指したかった「美しさ」のようなものに、ニーチェが味方してくれたような、勝手にそんな気がしており、一人満足しています。
#評価されてないらしいけど2
YouTubeでギリシャ悲劇を見たいなーと思って検索したら、こんな動画を発見しました。本当にこんな感じだったのかどうかわかりませんが、ギリシャ悲劇の曲めちゃくちゃエモい!!そしてこの人すごすぎる!!!
ニーチェの名言といえば、「神は死んだ」ですが、先述の通り芸術に造詣の深い人でもあり、掲題の「音楽がなければ人生は誤謬だ」という言葉も残しています。
いやほんと、完全に賛成です。私の場合は中2の頃に音楽と出会っていたことで人生が彩りができたのです。同じような方、たくさんいらっしゃるでしょう。
ニーチェもきっと厨二病だったと思います。なので、彼の思想をちょっとだけ学んでみたくなりました。
さぁご一緒に、秩序と混沌を止揚する旅に一緒に出ませんか?
#どんな誘いだ
#レッツ・アウフヘーベン
いろんな人びとに混じって話をし、いろんな芸術に触れ、自然に触れ、手の上で何かを創造する楽しさを感じながら、喜びや悲しみを織りなしていきたい、と思います。
カネ、カネ、とカネの計算ばかりしてたら疲れますw
みなさま、アウフヘーベンな週末をー!!また明日。