こんばんは。ただいま岡山から神奈川へ戻る新幹線の道中です。出張で5時半起きはだいぶ早起きなので、帰り道は欠伸止まらず、新幹線の揺れとともにグラグラ揺れながら爆睡しており、さきほどムクリしました。
岡山といえば桃から生まれた桃太郎、桃太郎といえばきびだんご。駅のショップではパッケージデザインに趣向を凝らしたオシャレなきびだんごが数多く販売されていて、”デザインの力”を堪能できる一角です。むにゅむにゅ、もちもちのきびだんご、色んな味が出ていますけど、ぶっちゃけ、どのお店のきびだんごも違いがよくわからないんですけどね…
#それを言っちゃオシマイよ
#コモディティ化された商品は何で勝負するのかは昔からホットなテーマ
#考えるの楽しい
#ただ供給側から「どれも同じ」と言われると悲しくなる
#ストーリーとデザインで違いを作ろう
今日の午前中は、昨日もPostした岡山県新庄村で行われている自分ごと化会議のこども会議でした。役場の方から「コーディネータ」と呼称されて、モジモジしてしまいました。
#あこがれのコーディネーター
#肩書つけてもらえた
1時間半という長い時間を使って、こどもたちは、仲間にしっかり寄り添い、自分の秘めた感情に向き合うところからはじめ、それが終わると今度は一気に世界と社会に視野を広げます。自分が生きている世界の大きなスケールを感じ、その振り幅の大きさに振り落ちることなく、しっかり大地を踏みしめて、自分という存在を確かに感じてくれていたのではないかと思っています。
その上で、自分が本当に大事にしたいことは何か、未来への意思を言葉にして、全員がはっきりとした声で発表することができ、
オバサンは感無量でした。
さて、問題は、これが意味するところが、大人のみなさんに伝わっているのかどうか、です。
こどもたちは当たり前ですが生きてきた年数が短いので、語彙量が少ないし言語化する経験も少ないです。書いては消し、書いては消し、自分の気持ちを表すのに適する言葉を知らなくてもどかしく思しながら、なんとか紡ぎ出しました。他の仲間が使う言葉を少し借りながらも、最後は自分なりの言葉で。
大人から1on1で質問していけばもっと的を射た言葉が引き出せると思いますが、今日は自分一人で、仲間の力を借りながら、しっかり向き合ってくれました。
さて、そこから出てきた言葉の数々を聞いた直後に、大人たちの様子も見に行きました。しかし、、
それぞれが何かに気づきがあったのだろうか…?というと、話がもう変わってしまっており、何か議論がなされた雰囲気もなく、ちょっと疑心暗鬼になってしまいました。
こどもたちの発表が、一体何を表しているのか、見いだせたんだろうか。今回ばかりは、「ちゃんと発表できたねーすごいねー、いつもと違うねー」ということで終わらせたらいけないのです。だって、こどもたちは真剣に考えたのだから。
こどもたちの言葉と、言葉にならない一挙手一投足をしっかり観ていなかったのではないか、「こどもたちの教育環境」というテーマに対し、自分たちは浅い議論になっていたのではないか、芯を食っていたのだろうかと振り返り、もう一度考えを深めていただくことはできないものだろうか…、と強く思いました。
#浅くなかったら問題なし
当然ですが、今回のこどもたちの発表は、おとな会議とは進捗もレイヤも濃度も異なります。だからこそ、こどもの気持ちをしっかり観察して解釈をして、ナラティブを導出していくのは、大人側の責務です。
#観察力を強化するにはPower of Libertasがオススメ
#ほんとに
#山口周さんもそう言っている
こどもたちの発言の一つ一つを全身全霊で観て聞いて、彼彼女らが置かれている状況を自分ごとで想像して思いを至らせたか、そこから何を感じられたか、もう一度深く、立体的に、構造的に、思考を深めて欲しいと、僭越ながら、思ってしまいました。どうしても大人は誰しも、己の視座で理解した内容が自分ごととしてしまいがちで、違う世界に住んでいるこどもたちの理解が難しいのは、仕方ないと思います。
というわけで、帰りの車中で、怒り心頭で喧々諤々とネクストアクションを仲間と議論しました。私は大人側の議論のコーディネーターではないので、議論の流れに介入はできないのですが、おとな会議の結論が出てしまう前に、どうにか、がむしゃらにインサイトを差し込む予定です。
ただ、ここにも私達独自のフィルタが入ってしまわないように、気をつける必要もありますよね。気をつけます。
#おせっかいばばあ現る
#急に正義感が出てくるのが悪いクセ
#これでもう呼ばれなくなるかも笑
客観的視点から論理的に真髄を掴んだ洞察をしつつも、熱量の高い思いを提言していく。
論理だけでは人は動きません。熱い思いも一緒に届けることで、誰か一人でもいいので、こどもたちの気持ちが届くといいな…。
そして、ホチキス政策ではなく、本質的な課題に焦点を当てた策が合意され、政策に反映されることを心から願います。
それにしても、前職で泣きながら培った技能(※)がこういう風に役立つとは、まさにConnecting the dots ということで、誠にありがたいものです。本当に感謝。
(※)気になる方は昨日もご紹介しましたゆうすけさんのPodcast番組で話した、地獄の管理職任用よもやま話をご視聴ください。
それでは、明日からも引き続き、可能性に意識を向けていきましょー!おやすみなさい。