今日から仕事はじめの方も多かったでしょうか。私は今日までのんびり過ごし、明日…は…も…ちょっとのんびり過ごさせて頂きます。業務委託でお世話になっている外資のグローバル企業の方々のVacationの取り方は本当にすごい長いので、当分メールもチャットも静かだと思われます(便乗)。
と言いつつ昨晩は、2年ほど前ぐらいから活動しているプロジェクトのメンバーとミーティングが22時からあったので、サ活帰りでα波出まくりの頭でまったり参加したら、期せずして深い議論になってしまいました(おかげでα派も雲散霧消)ので、その時の気づきをみなさんにもシェアしておきたいと思います。
このプロジェクトではリンダ・グラットン著作の「LIFE SHIFT」をモチーフにして、人生100年時代を幸せに生きるためにLIFE SHIFTをしよう、そのために必要な原動力が「Will」である、という定義のもとで、「Willからはじめよう」というプログラムを構築して提供しています。
0期から始まって3期まで終わり、この2023年1月から4期が始まります(ギリギリまで募集していますので、LIFE SHIFTしたいと思っていた方は是非説明会にいらして!)。
期も重ね、LIFE SHIFTプラクティショナーも多数輩出してきたので、参加者の方に提供する必要なコンテンツはもちろん完成しています。
プログラムは、
① 新しい視座を提供するためのコンテンツをインプットするセッションを提供する
② 参加者がそれぞれの場所で行動に移してもらう
③ 担当コーチが伴走し、行動のフォローアップや勇気づけをする
という構成になっているのですが、①のインプットにおいて、参加者の方々への「伝え方」に毎度運営メンバーで喧々諤々の議論をして、やればやるほど混迷を極めていました。
というのも、プログラム提供側の我々が大企業出身(注:現役もいる)であり、コンテンツも自らLIFE SHIFTしようと何年もの間、あらゆる試行錯誤や学びを積み重ねてようやく体得した結晶なのです。それを余すことなく意図した内容が正しく伝わり、参加者の方々に充実した時間を過ごしてもらえるようにインプットしようとすると、どうしても理詰めになるところが多くて、結果的に複雑で入り組んだ説明になり、聞き手に一定以上の理解力と構造化力を要してしまうところがあったのです。
#わたしが火に油を注いだ部分もあり複雑度が倍増
「Willからはじめる」という、とてもストレートな言葉なのですが、なぜかコンテンツがややこしくなるという(笑)パラドックスに毎度悩み、昨晩もその議論になったので長引いてしまったのですが、対話を重ねていくうちに下記の整理ができるのでは、という考えに至りました。
大企業のビジネスパーソンは、往々にして以下のAs-is/To-beの基本フレームを叩き込まれてプロジェクトを遂行したり事業を展開したりしています。
現状を分析し、あるべき姿を設定して、ギャップに打ち手を施す。とてもシンプルなフレームワークです。
「Willからはじめよう」も、このフレームのように「”あるべき姿”になっていこうよ!」という形に類似しているように見えます。しかし、「実はお仕事を真面目にやっているからこそ、この慣習が悪さをしている」という説明だとわかりやすいのかもね、ということにみんなで気づきました。
このビジネス文脈におけるよくある実態として、まず現状把握においては、本当に問題なのか?のそもそも論を議論せず、「問題っぽい」ことを列挙しがちです(「問題」と「課題」の用語を混同して使われたりして議論が前に進まない、というあるあるの笑い話もしたいけど今回は割愛します)。
そして、あるべき姿として、第三者の成功事例とか、トレンドとか、世間の”常識っぽい”ことをインプットに、表層的でかっこいい言葉を列挙し、では我が社の課題はコレを実現することであり、解決するためにこの打ち手を実行しよう!というように進んでいきます。
そして、そのテーマに対する成果は、その解決策が実行できたか否かで評価されるということになりがちです。
後から振り返ると、そもそも現状把握がおかしかったとか、あるべき姿が全然あるべき姿じゃなかったとか、解決策の実効性ではなく「やりきったかどうか」だけが注目され、結果的に「とりあえずやりぬいたけど、で、これってなんなんだっけ・・・」で終わるとか、よくありがちではないでしょうか?
#真面目にやってても起こりますよね
#プロマネやリーダーのせいという話もあります
個人のLIFE SHIFTを、同じノリでやったらいかんのです。
私達が伝えたいのは、こういうことでした!(まるでアハ体験)。
なんとなく、As-is/To-beと見た目が似ているのですが、アプローチの仕方が全く違うのです。力点を置くべきなのはギャップ(課題)ではなく、赤字で示した「いまここ」なのです。なぜか。
いまここ(=現状)を、Mindful of myself で徹底的に味わえるようになること
自分の感情・体感覚を認識できるようになること
そこで自分の本心に気づけるようになること
まずこの3点ができるようにならないと、自分の本心が望むありたい姿(=Will)も出てくるわけがないのです。
ということで、色々なワークやセッションやコーチングを提供しているということになります。
逆に言うと、本当の自分とつながることができれば、あとは己から流れ出てくる思いのままに、興味のあることをやってみればよいし、それでまた違和感があれば方向転換したらいいし、という「小さい行動の積み重ねをして自分と繋がる」の繰り返し。こうしていくと、いつか「やりたいこと」や「使命」なんかも見つかるという提言です。
どうでしょう、ご理解いただけたでしょうか。
とにかく、大企業組織で長年真面目に働けば働くほど、組織の論理とか社内政治とか色んな要素が制約となり、真水で分析したり考えたりするということができなくなりがちです。「あるべき姿」も本来はこうじゃないけどな…、と思っても、決裁権者の○○部長がこの手が好きだからとか、リソース(金とケイパビリティ)に限界があるとか、派閥に邪魔をされるとか、隣の部署とちょっとだけビジネスモデルが似てるからダメとか(犬の縄張りかよ)、はたまた突然お上から謎の方向転換されたりするなど、あらゆることを真正面に向き合えなくなるんですね。
それがわかっているから、あまり興味なさそうなおじさん達にも根気よく根回しをしたり、誰もが納得する非の打ち所のないロジックを作ったり、トレンドのファクトデータを大量に集めたり…、「個人の気持ち」なんて蔑ろにするのが当たり前の世界です。
#ほんとお疲れさまですと言いたい
#あなたは悪くない
#負けないで
だからといって、自分の人生の本心まで、他者や社会の”常識”に手綱を握らせては絶対にいけません。会社組織で働くというのは自分の中の一要素でしかないのです。
自分の本当の本心がわかるのは、自分だけです。
それを見出せる自分になるために、行動技能や秘訣を「Willからはじめよう」でコンテンツとしてご提供しつつ、みんなで小さくチャレンジして小走りしながら、身を以て体得をしていくことができます。
#いままでで一番わかりやすい理詰めの説明だと思うけどどうですか
これは、自分にももちろん言えることです。いかにマインドフルになれるか、自分の気持ちに正直になれるかが、長い人生において、とても大事です。なれているか?わたし…。
なんか書ききったのですごい達成感あるな。明日もお楽しみに!